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忘れないで

あなたがこの世界にいるから
わたしは生きているってこと
知っていてね

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小さな一人のお話。

(何だかんだ言いつつ、続けています。スタンプ押して下さって、ありがとうございます。)

彼の保育園にも、恋する女の子達が存在しました
毎日毎日、誰が格好いい、あの子は優しいと、
保育園児なりに話していました

彼は保育園の女の子達と話す機会もなく、
話そうとも思っていませんでした

そんなある日
「あのこ、かっこいいよねぇ」
一人の女の子が彼の方を見て言いました

他の女の子達は彼の方を見て
「あのこ、いつも ひとりだし、なにを かんがえて いるのか わからないよ」
「でも、たしかに、かっこいいかも」
「プリキュアの おうじさま みたい」
口々にそう言いました

女の子達は、教室の隅にいる不思議な男の子に
声をかけることにしました

「こんにちは なにを して いるの」

彼はいきなり声をかけられて、驚きました
何とか返事を言おうとしますが、何て言えば良いのかが分かりませんでした

絞り出した一言
「こ、こんにちは」

緊張して困って、顔が真っ赤な彼を、
女の子達は可愛いと思ったのか、
満足そうに帰って行きました


実は、彼が真っ赤になった理由は、
もう一つありました

彼の初恋の相手がいたのです

何も喋らず、女の子達の後ろで微笑む、
おっとりとした彼女

友達を作らない彼には、初恋の相手がいました

彼の心の成長の証

初恋の相手については、また今度

小さな一人のお話。

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金曜日

月のパパラッチ
瞬くフラッシュ
眠らないふたりの
スキャンダル

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お帰り

胸元のリボンをほどいて
ああ、今日も1日が終わった

1

君の力

「きっとできるよ」って背中押されてしまえば、超能力だって簡単にできそうだよ
「大丈夫だよ」なんて手を握られたら、
スーパーヒーローだって超えられるよ

2

質問(?)

「ありがとう」の対義語ってなんだと思いますか?
小学生のとき道徳の教科書に載ってたけど、人によって違うんじゃないかなって思います。
よければレスで自分の考え教えてほしいです(^_^)

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いつかはおわる

伸びた前髪を自分で切った


どうせいつか死んでしまうのに
あなたに恋をした。

1

雪の花

やっと見つけれた
この景色をぼくは覚えてない、知っているのに分からない
なんとも矛盾まみれだが
一面白銀のこの景色たちを知っている
だからどこかで見た事があると思っているけど
見た事は覚えていない
見覚えというにはあまりに不確かだけど氷に閉ざされたこの大きな大きな森のこと
でも強く僕の中にここは残っている
君は眠っていたんだ
僕とどっちが長生きだろうか
不憫だね
僕と同じだけ生きながら君が意志を持って大地を踏みしめた日々は彼方に消え去ってしまった
閉ざされた冷たく狭い世界で自分が知らないうちに知らない自分に成長して外の世界も変わり果てている
目を覚ました時君は何を思うのかな 嘆くのだろうか
感情の成長は止められている事を願うよ
花のように飾り付けられて止まっている事も止まってない事もある
いっそ全部止められていたなら良かったのにね
僕には君が過ごすはずだった時間はあげられない
だからせめて
これから君が過ごす時間だけは守ってみせよう
だから許してね
・・・・・・・
「おはよう」

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がんばって!!自分

リュック、

セーラー服、

紺色のローファー、

片手にスマホ。


ひとつ、足りない。



そうだ、気合いだ。

わたし、これからがんばらなくっちゃ。

よーし!!


やばい、時間だ。

早く行かなきゃ。

「いってきまーす!!」

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雪の花

冷たい、暗い、見えない
ここはどこなのだろう
私は今生きているのかな
誰の声も聞こえない自分の事さえ分からない
何もかもが冷たく閉ざされたここで一体どれだけの時間を過ごしたのだろう
私は親を知らない自分の姿や顔も知らない
どうして動けもしない喋れもしない私は自我を持っているの?
何度か出ようとしたどこかも分からないここから
でも直ぐに諦めた
私の脳はどこにも命令を送れない伝えられない
どんなに動きたいと願ってもそれは私の頭の中で止まっている
私はいつまでも流れない川の水
だからいつか腐って行くはず
なんてそれも一体いつから思ってるのかな
そもそも私はどこかが腐ったとしてその事に気づけるのかな
腐れるのかな
生と死の事私には分からない
生への執着も死への恐怖もこの環境では何もかもが無用だから
私は死ねるの?そう思った
「おはよう」
誰か分からない誰かが私に話かけてくる
そして眩しい何かが飛び散っていた
そこにいるあなたは死神なんかじゃないって直ぐに分かった
ならあなたはなんなのだろう