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恋なんて

人を好きになった事はありますか?

僕はその質問への答えを持っていない
というより
答えが分からない
あの時の彼女を見ていた僕の目は恋していたのだろうか
あの時の彼女と話している僕の心は恋していたのだろうか
そんなもの自分で分からないなら誰が分かるって言うんだろう
認識して初めて存在する事が出来るものだなんて
恋なんて
不確かすぎて勘弁して欲しいなぁ

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たわし

だんだん私が下手くそになって
私がなんだかわからない
上手なあの子が憎ましい
黒ずんだ心は顔に出るね
チクチクイガイガ
なにをトガってんだか

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ノートの端。

空から水が滴る昼。
少し空いた窓。ちらりと覗く緑の固まり。

よく分からない呪文を聞き流しながら
ノートの端を走る言の葉。

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叶えようとしているか。
追いかけるだけで満足するなよ。

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∅(ファイ)

僕の心に君はいて
君の心に僕はいなくて

開いたアルバム眺めて気付く
僕と君は違うグループだ

桜の影に君がいて
記憶の隅で咲ってた

僕の心は空集合

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悪いことした人が罵声とフラッシュを浴びている悪いことはしてない人が罪悪感と冷や汗を流す為シャワーを浴びている

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部屋

ひとり
泣いてたこの部屋
もうそろそろ
片を付けよう。

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ひとりごと

証明しなきゃならないものなんて

その程度の価値しかないってことでしょ?

価値あるものの証明なんて最初からいらない

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ガラスの理想

彼ら彼女らは好き好きに語る
誰が辿り着きたいのかさえ分からなくなった他人の物と化した理想を
誰も埋められない誰も掴めない何かを掴ませようと
大きな大きな穴の中へ私を突き落とす
涙が尽きるまで泣いても暗闇では誰の声も届かず響かない
あぁ あなた達も私も立つ場所を最初から間違えていたんだねきっと
でももう遅いよね
私が気づいてあなた達は気づかなかった
鐘が鳴る
全ての音を飲み込むように
大きくゆっくりねっとりと鐘は鳴る
はじめまして私の邪魔者たち
後悔はもう少し早くするべきだったね
もう遅いんだよ全部
私はとっくに壊れてしまったから
ねぇ?理想を語るには足りない物が
多すぎたみたいだね


お前達の理想はガラスのままだからさ

簡単に割れるよ

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夕焼け

消えていくその赤さに
急かされるようにその電車を降りる
僕の帰る場所はまだまだ先だ