ハロー、ランプの魔神ダヨォ〜。あの狭い場所から出してくれたお礼にあなたの願いとはまるで関係ない事を三つまで叶えてあげるヨー。
夏の鳴き声に夜は跳ねて
誰かが残したサンダルに
どうか食卓の笑い話であってくれと
祈る川辺の帰り道
一週間限定で君の声が聞けた
たった一週間
でも僕は昨日聞いた
一日しか聞けなかった
君は僕の声を知らない
不自由な恋
いつ会えるのだろう
「困ったなぁ」
教室の扉を開けるとわざとらしく話しかけて欲しそうな雰囲気を醸し出しつつ
横目でこちらを見ている初瀬がいた
ちなみに僕の席は彼女の斜め前だ
それもあって朝はだいたい僕は後ろを向きっぱなしなんだがどうやら今日はHRまで座れなそうだ
「どしたの朝から」
「おっ、おーはー」
「何今気づいたフリしてんだ入室直後から気づいてたろ」
「ありゃま気づいてたのか流石だね」
初瀬の机に紙が置いてあった
この時期に紙を置いて悩む
何となく悩みの種が見えたが一応聞いてみる
「で、朝からどしたの」
「んーとねコレさ」
差し出された紙を見て僕の推測が間違いで無いことが確認された
入部届けと書かれている
「なるほどね、それで悩んでると」
「そーなんだよ何かなーい?」
「僕に聞くなよ部活何かまともにやって来なかったような奴だぞ」
実際中学時代は帰宅部だ一応文化研究部なる場所に席は置いていたが活動に参加した覚えがないのでなんの部活かと聞かれても困る
「初瀬そういうのサッと決めてそうなタイプだけどな」
「おやおや、決めつけは良くないぞ」
「中学の時何やってたの?」
「・・・・・」
ややあってその返事は返ってきた
「ご想像にお任せする」
なんとなく彼女の顔が
それを踏むなと言っている気がした
飾られた階段
下校時間を過ぎた校舎
どこからか聴こえるKーPOP
こんなに明るいのに
こんなに輝いてるのに
どこか虚しい。
泣きたい程に、儚い。
今しかない。
今しか、ないんだ。
pool裏の自販機で騒いで
振りすぎたColaが溢れて
罰ゲームのコーンポタージュで乾杯
くどすぎると笑って日が落ちる
夜ご飯はコンビニのおにぎりでいい
花火は安物が丁度いい
partyのBGMは知らない曲
その方が盛り上がってgoodなの
"明日は学校だね"で時が止まる
湿っぽい空気はdon't like
乾きすぎててもダメなの
丁度いいくらいがチョウドイイ??