月明かりの桟橋で
出会った君はユニコーン
ウニコーンって読み間違えたのを
根に持っているのですね
チャイムがなるといつも屋上にいく、
友達と呼べるような人はひとりもいないし、
眩しい光を背にしてフェンスに腰をかける。
帰り道で騒ぐ声をかき消すようにイヤホンをつけて、
音楽をただ流している、
僕にはあんな青い日々を送れない。
ゲームも飽きたな、漫画も気分じゃないや、
烏もそろそろ帰る頃か。
ちょっと息苦しいな、もうちょっと自由になろう、
僕はフェンスに腰をかけ、夕焼けを眺めた。
もう生徒はいなそうだ、僕は少し震えた。
もういいか、もういいや。
風がそっと僕の頬を撫でる、
風がぎゅっと僕のことを抱きしめる、
あぁ、きれいだ。
淡く染まっていく夕空と、
赤く染まっていくアスファルト、
これが赤い世界か。
クランベリーのような酸いも甘いも
掻き上げた髪、間違いもそれなり
花びらをつまんで空になげて
あろうことか星になって
ご機嫌なまつ毛は西をさす
草木は東と異議をとなえる
短い炎の一瞬のきらめき
どうか優しさと出会えますように
今夜、見上げた一等星は
君がくれた花束のひとつさ
夜になっても
朝が来ても踊りましょ
可笑しなリズムで何時までも
貴方がいれば何でもできる
だから踊り狂いましょう
何時までも 貴方とともに
最近よく思う
なんで「いじめ」が起きるのか
なんで仲良くしようと思わないのか
なんで注意すると注意した本人がいじめられるのか
正義がなぜやられなきゃいけないのか
理解ができない
SNSの誹謗中傷も同じ
相手が見えないからって何でも言っていいと思うな
最後に
これを見た全員に言う
「これは他人事じゃないってことだけ覚えておけ!」
駅のホームに佇む私の
空っぽの右手を生温い風が通り過ぎた