ろうそく並木の水曜日
舞い散る火花で
拝むように暖をとる野ネズミたち
二時間前からベンチに座ったままの
黒いコートの女は
森の奥にある煙突から登る煙を
ぼんやり見つめていた
鐘の音がする
フクロウは眼をこらす
やがてろうそくの火が
ひとつふたつと消えてゆき
野ネズミたちは姿を消した
そして並木道は白く染まり
女はこの町から姿を消した
幸せが胸に溢れてた
海に行けない毎日でも
今は上っているのか
降っているのか
わからない螺旋階段
人生はメリーゴーランド
誰も傷つかない遊園地
あなたの思考にはいつだって
先をゆく時代の風を感じていた
天国で聴こえる音楽は
きっとこんな旋律なんだろう
生まれてから死ぬまで
そばにいる自分よ
男でも女でもないときも
暖かい存在感で見つめていて
深夜でも寝たくないのは「あした」が来るのがこわいから
朝起きたくないのは「きょう」が始まるのがこわいから
君が私の瞳を覗くから
私もじっと覗くけれど
このマスクがなければきっと
どきどきで真っ赤な顔がバレちゃうね
ぶどう100粒ありがとう。
あま〜いあま〜いぶどう。
この一粒一粒に
たくさんの夢たちがつまってる。
キラキラ宝石みたい。
ぶどう100粒ありがとう。