産まれてきてくれて、ありがとう
僕に出会ってくれて、ありがとう
大切な言葉をくれて、ありがとう
約束をくれて、ありがとう
幸せをくれて、ありがとう
一番をくれて、ありがとう
ありがとうをたくさんくれて、
ありがとう。
中途半端な寒さの朝に
洗いたての髪をすり抜ける愛おしさ
少し空気の抜けた日々を立ち漕いで
通勤ラッシュを逆流する
やんごとなき空の色は
弱弱しいわたしの反逆を祝福する色
心はパツキン 町は花金
小型精神磨耗機の電源を切って
2、3個の言い訳をポケットに
行くあてのない逃非行
ピアスはおまもり
髪を染めたのは威嚇
服は主張で
メイクは圧力
ネイルは牽制
こんなに虚勢を張ったのに
あたしはあたしを守れない
駐車場でエンジンを切った
不意に私の胸が震えた
横顔を見るだけで十分だよと
貴方は聞く耳も持たず
戸惑う私をキスでふさいだ
Open Your Door ...
二人の扉を開けて
見えない夜に飛び込んだ
Close Your Eyes ...
目を閉じたら 罪のはじまり
私には帰る場所があること
本当は知ってたでしょ
何をしていても思い出すのよ
誰よりも優しい温もり
涙を流す私に渡された合鍵
Unlock Your Door ...
玄関の扉を開けて
貴方の部屋に逃げ込んだ
Hold Your Time ...
時を抱いて 離さないでいて
Knock Your Door ...
孤独の扉をたたき
淋しい夜がまた繰り返す
Show Your Love ...
私を見て 愛してると云って
今夜だけは 帰りたくない ...
手を伸ばしても触れられない距離は
伸ばしても良いと知った
手を伸ばしたら触れられる距離は
決して伸ばしてはいけないと知った
私は大人だから
今日も手を伸ばさない