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オムニバス

魚みたいな雲が
海月みたいな月を食べて
世界が、終わったみたいだ
砂漠の王は民を諭す
吸血鬼は路地裏で目を凝らす
僕は蛍光灯のスイッチを押す
君が仕込んだビーフシチュー
明日が来るのが楽しみだ

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翼も仮面も何もかも

誰だろう、私は、、、
なんなんだろう、私は、、、
どっちなんだろう、私は、、、

常に問う、私は何かを
常に問う、私は誰かを
私はどちらか、どれかを

何も感じなかった今までが
何かを感じすぎるように

何も湧かなかったこの想い、思いが、
いつしか特定に向くように

確信していた今までが嘘のように揺らいだ
何もかもが不安定、何もかもが不鮮明
何もかもが不可解、何もかもが不可能

透けるようなグレーが濁り
跳ね返るような漆黒に翳り

私は仮面の内から怒り
誰かの前で内を晒す

背中に生えた偽善の翼が
地面に落ちた朽ちる残骸に

偽善の翼も仮面もない私はただの
抜け殻だ

自己を失うその辛さ、自己を歪ますその友情
自己を濁らすその穢れ、自己も呆れるその弱さ

嗚呼、我は何処へ?嗚呼、我は何故?

誰も知らず誰も分からず
只、生きる、特定のために

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暗闇から伸ばされた手すら遠のいて
期待して浮いた分 
底に堕ちたんだ

誰にもさ 気づかれないのは
どうもやっぱり寂しくて
誰かとの 温度が違うと
決まって 存在が侘しい

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Lino

君の心が隙間から見えて
昨夜はベッドで泣いたんだ
君に振り回される夜は
これで合計1276日目

いっそ、ちゃんと、きっぱりと
綺麗に終わらせてくれりゃよかったのに
無駄にのんびり行くもんだから
低温やけどで、あちち

望んじゃったらダメなんだって
分かってるクセして変だね
僕が笑う時は君も笑うのに
なんで僕が泣く時は君も泣かないの?

僕が傷つく時は君も
同じように痛がってよ
何?ワガママ?
それは君も一緒でしょ

「君が」「君が」
って馬鹿みたいだね
アホみたいだね、そうでしょう
透けて見えたって、僕らは
明日もなーなーで終わる
ごっこ遊びをして眠るんだ
「貴方が」「貴方が」
って言ってよ、ねぇ
ああ、いつもの勘違い?
そりゃ、僕が悪いや
あー、うん、そうだよね
嗚呼、もう泣きそうだよ

きっといつもそうだよ
そしてこれからもそうだよ
コールアンドレスポンス
君からのレスポンスは何処?

僕の中の宝箱
キラキラしたものばっかり
でも君のヤツは何故か全部欠けてるんだ
でもそのくせ君のヤツばっかりなんだ

君は多分、君のもので
僕は多分、僕のもので
なのに久しぶりに会った日に
チラリと見えたあの痣はナニ?

泣いているか、笑っているか
その狭間で生きづらいような
幽霊みたいな顔

「星が」「星が」
って何処に星があるの?
僕には君しか見えないのに
愛しい君の横顔にヘイト
嘘嘘、冗談だよ、信じてよ
「空が」「空が」
って何も無いのに君は言う
ああ、こんなものにすら
僕は嫉妬してしまうようになったか
嗚呼、憎らしい、呪いたいや
もう嫌になるほど
愛しいや

これから君と僕が
ちゃんと結ばれるとしても
結婚して、ちょっと経ったら
すぐに離婚しよう
これが最後の約束

度肝抜いてやりたいや

「君が」「君が」
って、これで何度目だろう
「貴方が」「貴方が」
って言ってくれなくても
君はいつか僕以外に言うのだろう 

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〜二人の秘密〜長文なので時間があるときに読んでくださると嬉しいです。

『おはよう。』
後ろから先生が挨拶をしてくれた。
「あっ先生!!おはよう!珍しいね先生から挨拶。」
『いつも君が私を見つけてくれる。』
「いつも先生が私を見つめてくれる。」
『返しにくいな。』
「えっ?そう? ごめん、ごめん。」
『今何してた?』
「別に何もしてないよ。暇。」
『そうか……。』
「何よ!!話しかけて来たと思ったら相談!?何!?」
『私はあっちの寮や他のクラスの奴らに“イジワル”しすぎか?』
私の学校ではいくつかの寮に別れている。
「う〜ん。………えっ?今さら!?そんな事!?」
『そんな事で悪かったな。』
「先生。“今更?”だよ。私達は昔から知ってる。」
先生は私の心中を探ろうと目を覗き込む。
「先生。私はね、時々嫌いになるよ。そりゃあね。でもね、私は先生の事、大好きだよ。」
先生は静かに何かを考えている。
「でもね。先生、少しやりすぎね(笑)。先生はすぐ減点するもの。皆、留年しちゃうわ。まぁそんな先生が好きなんだけどね!(笑)」
先生の求める答えにはなっていないだろうと思ったがイタズラに、でもニカッ!と笑った。

『そうか……。私はこのままでいいのだな…。』
「えっ?(笑) 先生、私の話聞いてた?(笑) 先生、直す気ないじゃん!!(笑)」
『ごめんごめん。減点は少し減らすさ。』
「いや、イジワルも減らして下さい!!」
私がそう言うと先生は笑った。
『ありがとう。君だけだ。私をちゃんと見てくれているのは。』
「先生も私を見てくれたでしょ?私は私を尊敬してくれる人を尊敬するだけよ。」
『そうだな。私と一緒だ。』
「うん、そうよ。知ってる(笑)」

『あっ、ほらチャイムが鳴ってしまうよ。早く教室に入りなさい。』
「先生、何かあったら言ってね。私も報告するから。」
『あぁ。』  「じゃ、教室行ってくるね。」
『ありがとう。』
「先生も話してくれてありがとう。」
私は手を振り笑った。
「じゃあ、またあとで。」
先生も笑って手を振り返す。

二人の秘密。
その一つは私の前だと笑う、そしてイジワルなんてしない先生の姿なんだろうなと改めて思う。

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バレンタイン

彼は嘆く
自身のチョコの少なさに
彼女は嘆く
チョコを彼に渡せなかったことに


《お知らせ》
長編で描いてる『つき』と言う小説がありますが、テスト期間に突入しちゃうんでしばらく投稿できないと思います。
ちゃんと生きてると思うんでご心配なさらず笑

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本日の悪事を供養供養

貴女と廊下で遭遇する確率
わたしは知っているんだよ
今階段を降りたらばったり
偶然を装って、こんにちは
………そのつもりが
慌てまくってすってんてん
通りかかった保健室の先生
支えてくれて、ありがとう
………けれど
その横を通り過ぎるあの人
冷ややかな目をしないでよ
作戦失敗無念無念南無南無