いつのまにか暗闇 を 愛するようになった
真っ暗な部屋 を 愛するようになった
白 を 嫌った
黒 に 恋した
有彩色 に 別れを告げた
昼 を 嫌った
夜 を 好いた
朝 を 恨んだ
黄昏 を 待ちわびた
人 は 嫌い
街 は 嫌い
夢 は 嫌い
金 は 嫌い
病 は 嫌い
死 は
愛
求める貴方の幸せを
願
えるほど
私
は綺麗じゃないのです。
「
大好き」は「好き」よりも
酷
く私をえぐるのです。
恋
焦がれるほど夢中になる。そんな
出
会いを楽しみに。それでもまた
別
れはくるのです。
?
第二ボタン欲しいって言った君は忘れてて
言われた僕だけがずっと覚えてた
あの時素直に気持ち伝えられたら
きっと世界が変わったかな
君は早く歩いて僕はゆっくり歩いた
再会した時に君は遠くて
でも傍にいたいって言われた
でも住む世界が違うって君は言った
君が素直に傍にいようとしてくれたら
必ず幸せにできたのに
なんで星になったのかな
全部嘘ならよかった
単語でも文章でもなんでもいいので
わたくしめに言葉を捧げてください
その言葉をそのままタイトルにして
詩を紡ぎたいと思っておりますので
どうかどうか誰でもいいので言葉を
わたしくに投げかけてくださいまし
恋は与え合うモノ
愛は受け入れ合うモノ
だからどっちも必要だと思った
恋を超えたら愛とかじゃなくて
愛の格下げが恋じゃなくて
恋と愛が寄り添い合っていて欲しい
だから本当か解るまで
恋と愛を知るまで
せめてそれまでは
生きてみても良いんじゃないかな
どうして君がここにいないのか
なんて自問自答することが
どれだけ無意味なことを僕はもう知っている
一体君は何処に行ったのか
といくら部屋を探し回ったって
君には届きはしないことを僕はもう気づいてる
また君のいない春が来る
まだ僕は君を求めていた
目を合わせる口実ができたとき
どんなに幸せか君に知って欲しい
出来るのなら言葉で私が教えてあげる
そんなことで君が僕に好意を持って頂けるのなら
もうとっくにやっているんです
偶然手が触れ合ったとき
優しさを見つけたとき
共通点を見つけたとき
話せたとき
たまたまぶつかったとき
席が隣になったとき
たまにちょっかいかけてくれるとき
書き切れないほどの幸せの瞬間と感情を集めて固めて君と分かち合いたい
その時には半分こじゃなくて2倍にして欲しい
壁を挟んだ向こうの教室で君が奏でる音を聴くとき
私はそっと耳を傾けます
だから私が音を奏でているときも
耳を傾けていて欲しいと思うのです
書き出したら止まらないこの感情を
"好きです"のたった4文字で表す自信もないけど
それでも、好きです。
それから俺は、物忘が酷くなっていった。
自覚があるだけまだマシなほうで、今だって思い出せていないことがたくさんあるのだろう。
ただひとつ、思い出しかけていることがある。
"懐葵のこと忘れさせられちゃったもんね"
羽山真月と名乗る男のひとことだ。
あれから少し考え、"なつき"という名前に少し既視感を覚えるようになったのだ。
ただそれ以上なにかを思い出すことは無かった為、真相を知ることはできなかった。
なんなんだ、あの男ー
そんなことを思いながら眠りにつくと、その日は珍しく夢を見た。
「ゆづき〜、良い子だ!
こっちにおいで…」
夢にしては短かったのか、憶えているのは俺の発したひとことと猫の姿のみだった。
ゆづき…誰だ。
最近変なことばかり起こるから全てを疑う癖がついていた。
この"ゆづき"という猫も、俺になにか関係があるのか。
そして夢に出てきた自分は本当に自分なのだろうか…。
独りで悶々と考えていると、ふと自分が猫に対して抱く感情が疑いとは少しちがうモノであることに気付いた。
日常の中の違和感…
言葉にするならばそんなモノだろうか。
どちらにしよ真実がはっきり見えたわけではなかった。
『今度は何を見ているんだ?』
いつもの窓で休憩していたら、先生が訪ねて来た。
「この間ね、ガチャガチャ回したの。」
私はカプセルトイを差し出す。
『何だ、その生き物?』
「可愛いでしょ??」
『そうか??』
「この子、空想の生き物なの。怪物の本。」
『怪物の本?』
「うん。これ、本だけど犬みたいな怪物になってるでしょ?だから怪物の本。」
『不思議な生き物だ。』
先生はそう言うとボールチェーンをとって“怪物の本”をぶら下げる。
「私は可愛いと思うんだけどな〜。」
先生はぶら下げたキーホルダーを私の手の中に戻す。
『私はそういうのに鈍感だからな。君がそう思うのならきっとそうなのだろう(笑)。』
「先生、鈍感じゃないと思うけどな、私(笑)。」
『そうか??』
「先生といると楽しいもん(笑)。私の好きなものと先生の好きなものがほとんど同じだからじゃないかな(笑)?きっと。」
『どした?急に?』
「ん?なんか変な事言った?」
『いや、変ではない……か?(笑)』
「何それ(笑)。変じゃないよ(笑)。」
私達はいつものように二人で窓辺に座り、沢山のいつもどおりの話をした。
こんな平凡な、だけども平和な毎日が続けばいいなと思う。