少年マンガみたいに冒険してみようぜ
誰の指図も許しもいらないんだ
自由の名を借りた無法地帯
歩き尽くした既存の世界に懲り懲り
誰かが複製した 見たことのある世界
いつからかこうなってしまった
ナイフとライターと銃をリュックに詰め込め
世界は知らないことだらけ
僕を呼ぶ声は聞こえない 僕はそこじゃない
捕まえてみろよ どうせ誰も追いつけない
新しさを求めて何が悪い? 古いだけの伝統はいらない
先を急いだ馬鹿も 過去を温め過ぎた阿呆も
結局今を生きてんだ
風に煽られ月に照らされ 誰もが待ち焦がれた自由の唄を
切なさや悲しさや苦しみはすべて押し殺さなくていい
誤魔化すための笑顔は捨てろ
少年マンガみたいに冒険してみようぜ
気が向いたなら 付いてきてよ
1人...?
あぁ―1人なのか。
誰かがいたはずの床をなぞる。
言葉は無く、思いも無く、そこには生死も無く、時間の流れない悠久が空気のように舞う。
自由を謳い、平等を詠う人(我ら)を神が嗤う。
仮初めの歌を、尊くもない歌を、枯れることを忘れてしまった花にしたくて水をあげ続ける。
―それでもきっと、花は枯れること忘れない―
目を開けた。
眩しくて、白くて、そして私は、熱に怯える
誰にも語らず、誰にも求めない。
私は今、目を覚ます。
そこに広がるのは日常。
お気に入りの窓がある所に行こうと廊下を歩いていると後ろから左手首を掴まれた。
私は驚いて振り返ると、そこには先生がいた。
「っ先生!!びっくりした…。どうしたの急に?…ん?」
私は先生の顔を覗き込む。
「今からいつもの所行くけど、一緒に来る?」
『あぁ。』
私はニコッと笑って、先生の手を引き駆け出す。
窓の前につくと、くるっと振り返る。
「到着!」
そう言うと、またニコッと笑う。
『今日は私も座っていいか?』
「何で聞くのよ(笑)?もちろんだよ。一緒に座ろ?」
私達は窓の外に足を出して座る。
「何か聞いてほしい事があったんでしょ?」
『聞いてほしいというか…。普通の話をしたくてな。』
「世間話とか?」
『あぁ。』
「先生は相変わらず可愛いねぇ(笑)!」
『別に可愛くはないと思うが…?』
「いいや、可愛い!!」
『…ありがとう(笑)。』
「あっ、照れたっ!!!可愛いっ…。」
私はニコニコ笑みを浮かべながらマジマジと先生の顔を見る。
『そんなに見ないでくれっ!』
先生はそう言いながら手のひらをこちらに向けて顔を隠す。
「ちょっとは元気になったじゃん。先生(笑)。」
今度はイタズラにニコニコ笑った。
『やはり、君には上手に隠せないな(笑)。』
「先生、隠す気なかったくせに(笑)。」
私はケラケラともう一度笑った。
すると先生が口を開いた。
『バレたか(笑)。』
先生は本当に隠す気はなかった。
それは、皆にバレないように私にSOSを送ってくれていたからだ。
私は、先生が真っ直ぐな目でSOSも、助け舟も出してくれることをとても嬉しく思っていた。
そして、今日も私の前だけで笑顔を見せてくれる先生にとても感謝している。
私達は二人でいつまでも笑い続けた。
ねぇ、知ってる?
流れ星って、星が消えて塵になる前の最後の姿なんだって。
だからあんなに綺麗なのかな。
ねぇ、知ってる?
闇ってね、光なんだよ。
夜空が暗いから流れ星が綺麗なんだよ。
ただ頬をつたうだけで
意味を孕む水分が
春風に渇くと それは面影
ガードレールに咲いた花束の色が
鮮やかに映ゆること 映ゆること
素敵な事を「素敵だね」と
思えるようにいないとね
知らぬ間に ほんと知らぬ間に
腐ってしまうぼくらだから