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春に蛹は夢を見る

ぞくりとする孤独に苛まれた夜や
生と死についてぐるぐると考えたことや
部室の隅っこの落書きや
寄り道や
海岸で君が僕の足跡の大きさを笑ったことや

退屈な授業の合間に見上げた青い空も
どこが良いのかさっぱり分からない流行りの歌も
夜中にこっそり食べたカップ麺も
僕を思い通りにできると思っているあの人達も
帰り道に並んだ影の愛しさも

後悔とか 絶望とか 憎しみとか 怒りとか
希望とか 悲嘆とか 喜びとか 期待とか
愛とか 夢とか

そういう色々が蛹の中
どろどろの細胞と溶け合って 混ざりあって
僕は僕になっていくのだろう

やがて立ち現れる継ぎ接ぎだらけのその姿が
どれほど化け物じみていたって
僕だけは僕を愛せますように

出来れば抱きしめて貰えますように

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桜の花に明日の花見の話をしてはいけない

そして散ってしまった桜を憎んでしまってはいけない

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君へ

せっかく君と繋げた手を

なんで自分から離したんだろ

君を傷つけたことに傷ついて

今更好きですなんて

遅すぎるよ

それでも会いたくてどうしようもない夜は

私だけのものだった笑顔を思い出すよ

大嫌い、なんて言えなかった

大好き、とも言えなかった

ありがとう ごめんね さよなら

だいすきな君へ

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口紅、手鏡、愛想笑い。

Lips, mirrors, fake memory
シャツを着る背中は虚ろに
Lips, mirrors, fake love
2人の愛 バタンと終りを告げた

濃いめのルージュ
黒いRay-Banに身を包めば
シロクロの世界ね
色を奪ったあの女(ひと)は
今頃あなたとあの店で…

強気な姿勢どうにもひけない
昨日まで泣いてた私はいない

Lips, mirrors, fake face
コンパクトに映る顔は別人
Lips, mirrors, true love
本当の愛 探す指令は下された

隣の席にすわり
甘い匂いであなたを誘う
声かけられたら
Ray-Ban外し 満面の笑みで
“バカね”とつぶやくわ

強気な姿勢どうにもひけない
昨日まで泣いてた私はいない

Lips, mirrors, fake heir
ブロンドの髪 風に光らせて
Lips, mirrors, fake fur
ウィンドーに映った孤独の狼

Lips, mirrors, fake nail
つま先まで 抜かりはないわ
Lips, mirrors, fake smile
女は3つで何にでもなれるから

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無色

詰め込みすぎたキャリーからはみ出た色は
今から歩むキャンバスへぽたぽた滲む
絵の具か涙か、はたまた汗か
裸足の私は筆として最適だろう