思ってもいないところから
おめでとうが届いて 届いて
さみしさでひねくれてる場合じゃなかった
明日は負けないよ、
明日からも負けないよ
今年も寒くなってきました
雑誌に夢中な貴方の正面には私です
私のつま先と
貴方のスリッパが擦れ合います
貴方は微笑みつつこちらを見ます
私ははにかみながら貴方の隣へ
貴方は長い脚を持て余すように床を蹴ります
私の脚は床に届かず宙を彷徨います
貴方は2人分のコーヒーを淹れるため
キッチンへ
途端に右半身が冷え込んで
こっそり貴方のカーディガンを羽織ります
脚はぬくぬくと涙のように暖かいです
貴方がコーヒーを持ってきます
貴方はミルクだけ
私は砂糖を3つ。
それでも私は冷ましながら
少しずつ 少しずつ。
貴方が飲み終わったって
少しずつ 少しずつ。
少しでも 少しでも
貴方とここにいたいから
貴方の笑顔がみたいから
時折あしが触れ合う掘りごたつの物語。
笑顔で優しい
あなたが
ゆっくりと
私に近づく
ああ わかってる
これは夢。
あなたには
夢でしか会えないのね
その笑顔も優しさも
全て確かに此処にあるのに
世の中のルールとか仕組みとか知らないし
貴方のこともまだそれほど理解できてないけど
たとえ傍に私がいなくとも
どんな悲しみも怒りも痛みも癒してくれる
貴方の笑顔が濡れてしまわぬように
貴方の優しさが枯れてしまわぬように
誰でもなんでもcome on!
個性で彩る掲示板 個性が豊かな先生の授業
みんなで作る学校さ
そろそろ時間だ みんな集まれ!
School of lock 今日も始まるよ!
「ふわぁぁぁぁぁ。」
私はあくびを一つする。
『今日は眠そうだな?』
先生はいつものように話しかけると、隣に座る。
「昨日、3時までドラマ見てたの。」
私はもう一度あくびをしながら答える。
『3時……?夜中のか??』
「そう、夜中の。」
『ここは寮だぞ?なんでテレビがあるんだ??』
「各寮に談話室あるじゃん?そこだとバレない。」
『今、私にバレたがな(笑)。』
「先生にはいいよ、バレても(笑)。」
『まぁ、早く寝ろよ?』
「わかってる。今日は1時までには寝るつもり。」
『明日から新学期だろう?遅刻するなよ?』
「わかってる。まぁ5分くらいのは許して(笑)。」
『新学期から遅刻は流石にやばいだろう(笑)?』
「そうね〜。頑張って起きる。」
先生は何か聴きたそうな顔で私の顔を見る。
「ん?何??」
『いや、なんのドラマ見てたのかなって思って。』
「あ〜、もともとは韓国のドラマなんだけど、それをリメイク?したやつ。」
『面白かったか?』
「そうね〜、一度見ると続きが気になってやめられないのよ(笑)。」
『君はよくドラマみてるよな?』
「ドラマは面白いからね。自分の知らない人生を知れるでしょ(笑)?」
『う〜ん、難しいな。』
「うん(笑)、先生はドラマあんまり見ないもんね(笑)。」
『今度、オススメでも教えくれ。』
「無理してみなくてもいいんだよ(笑)?」
私は悪戯に笑う。
『久しく見てないからな、見てみたいんだ(笑)。』
先生は恥ずかしそうに笑う。
「うわっ、何それ、可愛い〜(笑)。」
私は笑いながら空を眺めた。
雲一つない良いお天気で、燕が2匹飛んでいた。
まだまだ体は、小さいまんまで
まだまだ心は、幼いまんまで
大きくなりたいな
強くなりたいな
どうやったら大人になれるかな
ずっと、わからないまま
18歳になりました