「うわ、先生見つけた!!!」
私は先生を見つけたのでとりあえず駆け出す。
『なんだ?うわって。嫌みたいじゃないか?』
「違う違う!!聴いてほしい話があるの!!」
『こんなとこで話すのもなんだからいつものように窓に座って話そう。』
先生がそう言ったので、いつもの廊下を通り窓の前に向かう。
『なんだ?聞いてほしい話って?』
「授業の話!!」
私はそう言いながら座る。
『授業?』
「なんで先生、私のクラスの授業担じゃないの!?」
私がそう言い終わる頃に、隣に腰掛ける。
『しょうがないだろう?私が決める事ではないんだから。』
「む〜。先生じゃないからやる気でないよ!!死んだっ!!!!」
『そんなこと言わないでくれ。』
私は更に先生を困らせてみる。
「これで成績落ちたらどうするの!?」
『ならば私が居残り授業をしてやろう。』
「一対一?」
『あぁ。』
「先生の部屋…?」
『あぁ。』
「じゃあ許す。」
『あぁ。…ん?これならいいのか?』
「先生、今適当に返事してたな!!」
『いや、ついつい流れで(笑)。 』
「も〜。忘れないでよね、居残り授業(笑)!!」
私は先生の横で笑う。
『授業のあとに、同じことをすればいいんだろ?』
「そうね!わかりやすくね(笑)?」
『わかった、わかった(笑)。』
私は長い髪の毛を耳にかける。
「これから授業に全部出れるかどうか心配。」
『保健室登校みたいに、私の部屋に来なさい。かくまうことはできるぞ(笑)。』
「それ、私の成績落ちるやつじゃん(笑)!」
『そこはなんとかするさ(笑)。』
「まぁ、頑張らなきゃね(笑)!」
私は笑いながら先生の横顔を眺めた。
そして、いつものようにおかしくて笑えるような雑談をした。
気持ち華やぐ桃の香
揺らぐ心は露知らず
振り向けばほら微風
そこに貴女が居れば
しあわせな春の一頁
今日は廊下ですれ違ったね
短いLINEを交わしたね
一緒に電話することさえ難しい
普通の生活サイクルを送る僕
昼夜逆転生活を送るあなた
心がすれ違わないように
辛かったこと忘れないのに
君と話すことが私嬉しくて
どうすれば離れられるか
君に笑いながら考えてしまう
しじまに恋した
手招く死に神に手を振った
爪月に香るアプリコット
パンくずを辿る家路の果て
疼く胸 なにか患った逢魔時
明日も同じさ分かってる
でも、変わりたい思いを握りしめ
眠るんだ
夢は、限りある夜の中で無限に広がり
朝日と共に消えてった
君と僕がいくら手を離しても
いつも通りに回り続ける世界で
愛などを知らなくなって
ぎこちなくとも生きていける世界で
君の代わりならいくらでもあると
ざっと35億くらいはあると言い張った
けれど、その中で僕が出逢えたのは
君ともう名前も思い出せない人たちだった
空への翼が僕には無いけれど
君が居ないと地面の下まで落ちていきそうで
どう表せばいいんだろう
身振り手振りか、それとも言葉か
いやそんなモノじゃヤダよ
そんな簡単には教えてやんない
だから、さぁ
ねぇ、ホントに良いのかい?
僕が生きる理由を君にして
ねぇ、ホントに良いのかい?
僕がここに居たいワケを君にして
僕の初めてで最後を君にして良いのかい?
僕という謎々の答えを君にして良いのかい?
貴方の言葉や声や貴方の創る音に
私は何度も救われてきたよ
貴方が創りだす心の叫びみたいな音は
美しくて
儚くて
強くて
弱くて
優しくて
暖かくて
泣きそうになる
悲しくなる
痛くなる
安心する
優しくなれる
そのままでいいんだって言ってくれてる
完敗です
貴方には一生勝てません
一生勝てる気がしません
そしてこれから一生、貴方の音と生きていく。
枕元のティッシュの箱だとか
冷蔵庫の中の昨日の晩ごはんの残りとか
僕の目だとか耳だとか口だとか
君の腕だとか手だとか足だとか
さりげなくともあるんだよ
嘯いてでもあるんだよ
ここにあるんだよ