ただ、貴方に花束を 黒百合の花束を
贈りたい 意味は特にないよ 嫌がらずに受け取ってよ?さよなら…、
あぁ気づけば春になった
どれくらいの時が過ぎた?
また0から始めようか Ah……
僕の心は音になって
僕の体は歌になって
未だ名も付けられてないまっさらな五線譜に
「歌い連ねよう」
僕の歌の始まりは何度だって繰り返すんだ
そのくせ終わりが無くて
そのくせ飽きたりしなくて
「だって今始まったばっかりなんだって」
きっと未来はそんな悪くはないからさ
じっと未来はそんな君を見てるからさ
独りの少女 縫いぐるみを抱きしめ泣いてる 唯一の君の理解者はソイツかい? なんとも哀れだ …おお、怖い怖い 今にも私を噛み砕きそうだ ソイツを本気で怒らせる前に ここらでエンドロールといこうか 続きは、来世のお楽しみ
手を繋いで
あなたの温もりを感じる
「もう行こうか」
でも私はまだここに居たい
手を引かれる
手が離れる
その瞬間
フッと消える
温もりが
光が
色が
今まで見ていたものが
嘘だったみたいに
まだ 行かないで
まだ 消さないで
大好きだよ
大好きだよ
どんなに伝えても伝えきれないよ
ただ心の中で想ってるだけだから…
テストが終わり、今日は窓辺でうたた寝をしていた。
『おい、危ないぞ?ここ何階だと思ってるんだよ。』
私はいつものように先生の声だと確認し、目を開けて答える。
「私の中ではここ、1階なんだけど。」
『ばか。2階だよ。』
私は笑いながら答える。
「ごめん、知ってるって(笑)。でも落ちないと思うから大丈夫(笑)。落ちそうになったら、先生来てくれるでしょ?」
『いつでも来れるわけじゃない。』
「私が来てほしいときはすぐ来てくれるじゃん。」
『君ってやつは、いつも適当だな(笑)。』
「適当は適当でも、そこらへんの適当とは違う(笑)。」
先生は頭をぽんぽんすると優しく笑う。
『笑ってるのになんで泣きそうなんだ?』
「ん〜?テストで疲れたから。あくびしたんだよ。」
『そっか。』
先生は“そっか”と返事をしたのにも関わらず私の頬を両手でつまみ笑顔を作る。
「なに?」
私は一瞬驚いた顔をしたが、不覚にもニヤけてしまった。
『君はその顔が一番だ(笑)。』
先生は笑うと手を離す。
「これ、笑うっていうかニヤける…だけど(笑)。」
『それでいい。それが君の本当の顔だろう(笑)?』
「っていうか、なんで泣きそうな顔って思ったの?」
『なんとなく。』
先生は何かを考えながらそう言った。
私が頭の上にはてなを浮かべていると、先生は笑う。
「何で笑うのよ〜。」
『いや、その考え方、結構かわいかった(笑)。』
「“かわいい”なら笑わなくていいじゃん!面白がってるな(笑)!!」
『テストが終わって、ここに来るのが久しぶりだから嬉しいんだよ(笑)。』
「も〜、先生ってば。(笑)先生、ただいま。」
『あぁ、おかえり。そして私も。ただいま。』
「うん(笑)。おかえり。」
私達はアルが来る前にテスト中のときの話をした。
「意外と点数良いと思うな(笑)。」
『言ったな(笑)?点数悪かったら罰金だぞ。』
「えっ〜!?」
私は先生に罰金だけはやめてくれと頼み込んだ。
先生はイジワルをして笑っていたが、私はその横顔を見るのが好きだった。
ずっと手に入れたかったあれこれを
手に入れた気分はどうだい?
さあ、求めてしまえよ
ああ、気づいてしまえよ