遠くを眺める貴方の横顔が
とても美しく瞳に反射する。
この想いが数センチ先に居る貴方に
届けばいいななんて考えたりするんだけど。
きっと気付いてくれないか。
いいや。
気付いてくれなくていいよ。
貴方の側に居るだけで
きっと幸せだから。
貴方の温もりが伝わる距離に。
全て捨てられればよかった
きっと代わりなら幾らでもあると
そう言って欲しかった
結局ゴミになる無駄なレシート
ただ街に吹く僕のものでない色
染まらぬよう、見えぬふりをして
ガラクタになってもきっと
君はいつまでも僕の肩を叩く
午前一時を回っていた
明後日まで飛び越していけたなら
僕ら、タイム・トラベラー
もうすでに明日になってた
知らない今日に僕は立ってた
僕は知らぬうちに昨日を捨てていた
可燃ゴミの昨日じゃなくて泣けてきた
私は先生を見つけ「おはよう。」とだけ挨拶をし、手を引っ張って走っていた。
『どこ行くんだ?』
「アルのとこ。いいからついて来て。」
私と先生はアルの部屋の前で止まるとノックをした。
“は〜い。どうぞ〜。”
私は扉を開けると部屋には入らず叫んだ。
「アル、ちょっと来てぇ〜。」
“何だ?”
アルは先生がいる事に驚いたようだったが私は続ける。
「これでみんなそろったね!」
『みんなってほどの人数ではないがな(笑)。』
「んも〜。それはいいの!」
“で、何?今日はどうしたの?”
「あ、そうそう。3人でピクニック行こうと思って。時間ある?」
『私はいいが。』
“時間はあるよ。”
先生とアルは目を合わせるとそう言った。
「じゃあ決定!!またあとで!!」
アルの部屋の扉を閉めると私と先生も部屋に戻る。
私はレジャーシートやサンドイッチを持つと校門へ行く。
1番乗りは先生だった。
「先生早いね!」
『飲み物は持ってきたぞ!』
「お〜、ナイス!私はサンドイッチ。」
先生はニコッと笑うと後ろを指差す。
“遅くなってすみません!”
3人そろった事を確認すると先生は口を開く。
『人がいないところに行って、魔法で移動しようか。』
“そうですね。”
アルがそう返事をしたので人気のない所へ移動する。
『アルは1人で行けるだろう?こっちにおいで。』
先生はそう言うと私を手招きする。
「どうするの?」
『手を貸して。アル、準備はできたな?さぁ、君は目を瞑って。離すんじゃないぞ。』
私が目を瞑り先生がそう言った瞬間、ふわりと浮く感覚がした。
『もう開けてもいいよ。』
先生がそう言ったので目を開けると、綺麗な野原と大きな木の下に立っていた。
「わぁ〜。凄いね!!」
“魔法の世界ではこうやって移動するんだよ。”
私とアルは、サンドイッチを食べると先生の隣でスヤスヤと眠ってしまっていた。
先生の隣で眠れる幸せを噛み締めながら、
数時間後、野原をあとにした。
「しばらくここに居ていいって」
「うわ!ビックリした!ノックしてよ~」
「ごめんごめん」
そう言うここのママは前と変わらない。
「結花ちゃん、しばらくここに居ていいって言ってたよ」
「え?逆にいいんですか?」
「いいよ!いいよ!」
それだけ言って部屋を出ていった。
「やったね」
「うん」
双方ニヤニヤしながら言った。
「いつまで居れるのかな?年明けまで居れたりして」
「ふっ。それはないでしょ」
『笑い合って生きよう』
それは○○の歌詞だ。
貴方の前で誰も信じないって言った
それはどのくらい昔の話だったろう
別に変わったとは言ってないけど
人が変わるってわかっててね
君がそんなふうにこっち見て笑うから
瞳の中を覗いてみるけど
君は嘘をつくのが上手
違ったら
困るかなぁ
君の瞳。すごくきれい。
君の聲。すごく心地いい。
君の笑顔。すごくかわいい。
君の涙。ちょっと痛い。
君の手。すごく優しい。
君の体温。すごく暖かい。
君は少しずつ
私を忘れていく。
私は少しずつ
君を忘れていく。
あんなに好きだった君のこと
もうよく思い出せないんだ。
ありがとうって笑いたかった
いちどだけでも信じたかった
しあわせだって思いたかった
ての温もりを感じたかった