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〜二人の秘密〜

今日は学校終わり、ライブに行く予定だった。
学校の教師にバレないように校舎から出る必要がある。
コンコン。
「せんせぇ〜。」
私は先生の部屋に行き、ノックをする。
『なんだ?』
先生は顔を出すと一言だけ聞く。
「お願いが……。」
『なんだ?その続きを言え。』
「なんだ?って2回も聞かないでよ。怖い(笑)。」
『怖くないよ。ほら、言ってみなさい。』
「今日ね、これからライブがあるの。だから、私はずっとここにいるって言う事にしてほしいの!」
『そうだな。バレるとかなり困る。』
「だから、ここで勉強してるってことにしてて(笑)?」
『しょうがないな。ただし、帰ってきてから本当に勉強する事。それが条件だ。』
先生は、いたずらにニヤリと口角を上げる。

「わかった。約束する。」
『ならば、口裏を合わせてやろう(笑)。』
「ありがと、先生。」

私は校舎を急いで出ると、ライブ会場に向かった。
キラキラして華やかな舞台は、私の闇をも照らし始めた。
もちろん、その後は先生と一緒に勉強会をした。

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ただ…

誰かの役に立てなくても 誰も通らない路地を歩くだけで その路地の役には立ってるでしょう? ちっぽけで良いからさ、そういうのを増やしていきたい ただ、それだけ

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阿弥陀

湿った路地のにおい
たばこ屋と部屋を行き来する日々
幾千の雨が培った苔が目地に沿って
あみだくじ 邪魔するななめくじ
行き着く先は幸か不幸か
わかりきってる
それはこの後に降る雨と同じ確率で

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宝物

金曜の黄昏時に「疲れた~」って抱きついてくる君が
ことあるごとに「ねえ知ってる?」なんて自慢げに笑う君が
人の幸せを本人以上に喜ぶ君が
嬉しいことがあったときに「聞いて聞いて」って駆け寄ってくる君が
好きなものを美味しそうに頬張る君が
いつもは強がってるくせに、妬いたときだけたくさん甘えてくれる君が
人のいいところをたくさん見つけられる君が
何に対しても努力を惜しまない君が
好きなことにはとことん夢中になる君が
素直に愛を伝えてくれる君が
君の全てが、その存在が、僕は好きで好きで、大好きでたまらないんだ

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ミネラルウォーター

真夜中、泣きだす冷蔵庫
あたしは背、もたれ
ハートが溢れ止まない通知
別の世界のことのよう
月が接近してたから
痛い頭もまぁしょーがない
微かな意識のなか思う
あいつも魔が差せばいいのに

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警察犬並みの嗅覚ですワン

うしろで柔らかな匂い
わたしは知っている
この甘みのもとを
思わず振り返る
ほらね、居た
ぱっちりと
合うのは
きっと
運命
だけど
逸らして
照れわらい
ほらね、もう
また好きになる
その香りも表情も
全部独り占めしたい
欲望は匂いに融かして