表示件数
0

あした

まいにち
わたしはひらがなでにっきをかく。
いつよみかえしても
あしたのじぶんがきのうのじぶんよりも
せいちょうしてるって
おもえるから。
かんじをおぼえてるだけだけど
それにいくらかすくわれるじぶんがいる。

1

ひとり

有限の騒がしい世界が嫌いだったから
無限の静かな想像の世界へ浸った

空気を読むのが嫌になったから
空気を無視して私だけの空気を書いた

不愉快なものはすべて見捨てて
お気に入りだけそばに置いた

そうして創った私の世界
もちろん住人はただ一人

満足した
愛する無音が私を包む

何をしようか
好きなことをしよう

時が流れた
有限の世界は私の存在を忘れた頃かな

時が流れた
何もしないまま息をする

言葉が口からこぼれる

「さびしい」

理想を追い求めていた
理想を追い求めた先には

しょっぱい味だけがあった

0

「頑張れ」

「頑張れ」と言ったら涙。
「頑張らなくてもいい」と言ったら涙。

怒り涙と嬉し涙。

0

遠い君と。

やぁ、久しぶりだね。

あの頃から君は遠くにいたけど、
さらに追いつけない距離まで離れてしまったんだね。

あの頃は君に近づけそうだった。
でも今は
貴方と私の間には大きな川。

距離は近いのに心は遠い。

君はスポットライトで照らされた天使。
私はスポットライトにも当たらない悪魔。

これ以上遠くならないでなんて言えないから。
この距離が開くほど
貴方に福が舞い降りるから。

私は貴方を応援するの。

遠い君と。
取り残された私。
貴方の成功を祈って
今日も歌う。

2

HIGHWAY

30センチ定規の1ミリの目盛りの間
僕は君を自転車に乗せて
「どれくらい遠くまで行けるだろう」
なんて言って無謀な旅へ行こう

2

レミシー

ミスユー それは嘘付きの手紙
ありがたがってる 砂漠の真ん中で

レミシー きみが大切な…
大切な…なんだっけ

本当の言葉では 伝えきれないものが
きっと心のどこかにあって
ところかまわず でたらめまみれに
吐き出してみたら見つかるかしら

ドレミ 不機嫌なピアノのためいき
喉がかわいたよ さながらレモンティー

レリビー きみが大切なんだ
それだけだから それだけ…

3

心の色

取り立て何の特徴もない私の透明な心の中

でも

キミが私に発してくれたあの言葉が

私の心にすとん、と落ちて

私の知らない心になった

最初は病気かな?

なんて思ってたけど

キミと目が合うと

心がもっと染まっちゃうの

キミになら

この心の色を

見せてもいいかな?

0

世界を変えただけの2人の話

「もし世界が変わったらさ、キャラメルは消えてもチョコレートは残しといてほしいな」
「そうだね」
「でも、私達の世界は今のところこの部屋ぐらいだね」
「そうだね」
「ずっと一緒にいられる世界になってほしいな」
「そうだね」
「ねえ、ずっと一緒にいてね」
「そうだね」
「うんって言ってよ」
「そうだね」
「一緒にいたいんだよ。君と」
「うん」

2

疑問疑答

正しいって何?
私しかいないのに…
どうすればいいの?
誰もいないのに…

“真実を求めた…”

自分自身に迷い
自分自身を疑う…
自問自答にもがき
自問自答を苦しむ…

“それでもまだ足りないなら?”

自問自答を止めて
自問自答に答えを…
自分自身を信じ
自分自身に許しを…

“真実から逃げた…”

もう色褪せたのに…
何が見えるの?
モノクロの世界なのに…
何が必要なの?