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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 8.イービルウルフ ⑳

「ま、良いさ」
わたしの様子を見ながら師郎は言った。
「今回は引き分けという事で、これでお開きだ」
もう夕方だし、と師郎は言う。
そうね、と稲荷さんもうなずく。
「今回は引き分けになってしまったけど…次回は負けないわ」
「お。そうかい?」
次は俺が勝ってやるさ、と師郎は笑った。
その様子を見て、ネロは口を開いた。
「ねー2人共、この後どうするー?」
駄菓子屋にでも行く?とベロは尋ねる。
「お、そうだな」
「それは良いかもね」
駄菓子屋で打ち上げなんて、と稲荷さんは言う。
「んじゃ行こーぜー」
耀平はそう言うと歩き出した。
ネロや黎、稲荷さんもそれに続く。
師郎も歩き出したが、不意に足を止めた。
「あ、お前さんはどうする?」
行くか?と師郎は振り返りながら言った。
暫くぼーっとしていたわたしははっと我に返る。
「あ、行く!」
ちょっと待ってと言いながら、わたしは彼らの後を追った。

〈8.イービルウルフ おわり〉

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私 その後。

相変わらず迷子です

「どうしよう」が生ぬるい風にのって

桜吹雪に追い越されて

何が悪いのかはわからないけど

今の私じゃ間違いなくダメだって

ため息落として、体を少し軽くする

心は重くなっていくばかり


『優しいね』

ほんとはそんな人じゃないの

私、優しくなんてないから

認められる度に

褒められる度に

自分のことが分からなくなって

優しく在ろうとするの

でもそれって私じゃないよね

君が好きなのは「私」なの?

『優しい』のは本当の「私」じゃないんだよ

君が好きなのは「私の優しそうな仮面」かな

きっとそうだ



君の見てる「私」は「私」じゃない

私の見てる「君」は「君」だろうけど

おそらくそういうことね私たち

本当の「私」は君の好みじゃないでしょう

ごめんね

ずっと裏切ってるんだ

でも本当の「私」を見せるのが怖くて

春の陽気に隠れてるだけ

きっとそうだ

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おもい、きる

この世の2つ
頑張れる人間と頑張れない人間
勿論私は後者なんて周知の事実
ぱっぱらぱーのぱで踊り明かして
この案件また明日