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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 10.ウロボロス ⑭

…と不意に路地の角から飛び出してきた人物と目が合った。
「あ」
思わずそう呟く相手は目を淡い青緑色に光らせている。
「…ウロボロス‼」
ネクロマンサーはそう叫んだ。
「げ、やべっ」
ウロボロスはそう言って走り出す。
「あ、待てぇ‼」
ネクロマンサーはそう言いながら駆け出した。
コマイヌは慌てて師郎達に電話を掛ける。
「もしもし? 奴が見つかった!」
今追いかけてる所!と言いながらコマイヌはネクロマンサーの後を追う。
「あ、待って!」
わたしも置いて行かれまいと走り出した。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 10.ウロボロス ⑬

あーあの2人はな、とコマイヌは答える。
「ちょっと別行動を取ってるんだよ」
おいおい合流する予定、と彼は続けた。
「一応さっきから連絡は取っているし」
あの2人なら大丈夫、とコマイヌは言った。
「もしかしたら情報屋に手伝ってもらってたりして」
ネクロマンサーはフフフと笑った。
「いや、流石にそれはないだろ」
アイツの事だし、とコマイヌはネクロマンサーに突っ込む。
「さて」
不意にそう言ってコマイヌはまた歩き出す。
「また追跡再開といきますか」
「だね」
ネロもそう言って彼に続く。
わたしも彼らに続いて歩き出した。

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もう、何年経っただろう。貴方に恋をした日から。
3年弱も貴方恋をしています。
いつになったら貴方は私に惚れるの?いい加減、待ちくたびれたよ。
そう思い、話しかけたあの日。心拍数が上がった。次第に私の顔は赤くなっていった。今にも逃げ出したくなって、私は早口になった。今思うと、その時の記憶は無い。
もう、何日経っただろう。話しかけたあの日から。
神様に話しかけたような感覚になった。今まで無かったような、快感を覚えた。
だけどさ、話しかけたあの日からどんどん好きという感情が無くなっていってんだよね、、、あんだけ好きなのに。好きだったのに。
でも気が付くと、貴方を眺めてる。私の²/₃があなたで染っていく。
早く私に染まってよ。

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画才

どうしてみんなわたしの絵を褒めるのだろう
上手くなんかないのにね
こんなの上手の範疇に入らないのに
どうして褒めるの?
わたしはただ褒められたいんじゃない
楽しいから描いてるだけなんだ
そんなことを思いつつ
今日もわたしは描き続ける

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そこに白い雪が落ちる時
僕らは友達のように歌い踊りあかそう