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正しく天邪鬼

強者には慇懃無礼に媚び諂え。
弱者は大事に育ててから投げ捨てろ。
言われたことに逆らうな。
望まれたことにだけ反逆しろ。
誰もが敵で構わない。
孤独な弱者であり続けろ。
ただ万物に中指を立て、ヒールを見事に演じて見せろ。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 12.ユニコーン ⑪

「かくれんぼ…」
「そうそうかくれんぼ」
ネロは得意気に続ける。
「この広い墓地ぜーんぶを使ってかくれんぼ」
「えぇ…」
わたしは思わずうろたえる。
「…やっぱりバチが当たったりしない?」
そう尋ねると、ネロはえー別に、と答えた。
「悪い事はしてないから大丈夫なハズだよー」
とりあえず始めよ、とネロは言った。
「そうだな」
「だな」
皆はそう言ってうなずく。
「んじゃ、じゃんけんで鬼を決めようぜ」
耀平がそう言って手を出す。
他の皆も輪になるように手を出した。
「んじゃ行くぞ~」
じゃーんけーん。とわたし達は一斉に言う。
「ぽん‼」
そうして、かくれんぼの鬼は決まった。

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machine human&human

僕はリビングでのんびりくつろいでいた。
テレビから陽気なナレーションが聞こえてくる。
『人間と機械人間が幸せに暮らす街。
さぁ、貴方もぜひー』ブチッ
テレビを切ったヒノが「そんなワケないっての!」と大声で叫ぶ。
「ど、どうしたの?ヒノ...」
僕はバクバクしている胸を押さえつつ尋ねてみた。
ヒノはぷりぷり怒っていて、しばらくの間は僕の問いに答えてくれなかった。