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花火ら

打ち上がらない火花が
咲いては散って 咲いては散って
無邪気な素足を照らしてる
呆気なさは価値のある話
転がった蝉は一か月後のわたし

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 12.ユニコーン ⑰

「…あとはネロだけか」
耀平が不意に呟いた。
「アイツ、どこへ行ったんだろうな」
そう言って彼は辺りを見回す。
「…アイツ、ちっこいから隠れるのが上手いんだよな」
師郎はそう言って笑う。
「それにしても気配がしないんだよなぁ」
異能力の気配がするのはおれ達がいるここだけみたいだし、と耀平は言う。
「じゃあどこへ行ったんだ?」
「う~ん」
皆はその場で考え込む。
「あ、まさか…」
わたしは思わず口に出す。
「ん、どうした?」
耀平に尋ねられて、わたしはえーとね、と答える。
「ここって墓地だからさ、まさか…」
「いや、んなワケあるかい」
わたしがそう言いかけて、耀平はすかさず突っ込みを入れた。
「…てか、お前ユーレイ信じてるのか?」
「え、いや…」
わたしはそんなでもないよと首を振る。
耀平はふーんとわたしにジト目を向けた。
「…まぁ良いや」
とりあえずネロを探そうぜ、と師郎が耀平に切り出す。
「そうだな」
そう言って、耀平は目を黄金色に光らせた。

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machine human&human ~日常~

「ベルディ、そんなモノをどうして読んでいるのですカ?」
ネムが資料をペラペラめくりながら聞いてくる。
「依頼が再度来ててね...。喧嘩はもう終わったの?」
いつも2~3時間は喧嘩が続く。
「ヒノの好物のアップルパイをあげたら、すぐに機嫌が直りましたヨ」
「はは、いかにも彼女らしいね」
「旦那も食べるか?」
ヒノがキッチンからパイを持ってやってきた。
食べる!と即答したいところだけど...。
一旦2人に依頼の詳細をかくかくしかじかと説明する。