キミのそんな仕草で僕は
それはたいへんな夜を過ごすってさ
椅子に座って 廊下にたって
よりかかっては 突放す
ああ キミのこと想出す
想いだしたらとまらないぜ
東京の夜の天使さ
キミのそんな言いぐさに僕は
それはグサッて血反吐を吐くってさ
布団たたんで ご飯こぼして
ふさぎこんでは キスしたり
ああ キミのこと想出す
想いだしたらとまらないぜ
東京の夜の天使さ、夢の中で羽ばたいて、僕を蹴りつけて
「もう何度もケンカしてるから分かんない」
ネロはそう言ってもう一口アイスをかじる。
耀平はますます呆れたような顔をした。
「なぁネロ、お前これからどうするつもりなんだ?」
家出しちゃったんだろ?と耀平はネロに聞く。
ネロはうーんと唸った。
「家に帰るつもりはさらさらないし…」
どうしよっかな~とネロは言って、ふと耀平の方を見る。
「あ、そうだ」
ねぇ耀平、とネロは彼に呼びかける。
「暫く耀平ん家に泊めさせてよ」
「やだよ」
耀平は即座に返答する。
えー何でーとネロは言い返す。
「少し位なら良いじゃーん」
「少しでもダメ」
耀平は嫌そうに言う。
君とのことで笑うことが出来なくなって
心が壊れる時にはどんな音が鳴るのだろうか
「毒を盛られた」
ああ、気分が悪い。
じわじわと身体中を蝕まれていく感覚。
ものすごく痛い、異体。
何なんだよ、これは。
あまりにも理不尽だ。
何も悪いことしてないのにね。
夜に、口笛
君はいない
君に、口笛
戻れない
寂しいときほど口笛を
夜を誤魔化すグルーヴで
夜に、口笛
響かない
こんな自分を
好きでいたい
星が見たい
窓からは星が見えない
雲が邪魔だ
窓から身を乗り出して
星が見えた
何座か分からない
でも久しぶりに見た星
建物ばっかり、いいことないね
まだ幼い頃の私
傷ついた心をそっと隠して、我慢して
甘え方がわからなくて
風邪を引いたときは辛いけど嬉しかった
あの頃の私を
そっと抱きしめて
甘えていいんだよ あなたはダメじゃないよ
とっても優しくて真面目ないいこだよ
だいじょうぶ えらいえらい
頭を撫でてあげられたら
きっと、今の私も救われる
タイムスリップはできないけれど
心の中で一人泣いている
あなたに、会いに行くよ
「毒を盛ってしまった」
感じてしまった。例えば明らかに余計な一言が零れてしまったとき。それを引きずっているのがわかってしまうから始末が悪い。避けたつもりが流れ弾が当たったような。まるでペナルティのないファール。まぁ、何も悪いことではないんだろうけど。