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「 」

橋の端を歩く。石が落ちて水が鳴る。
喫茶店の錆びた看板はすぐそこ。店長がシャッターを開けていた。
明日の天気は雨。どんよりと曇った空が教える。
何故明日と思ったのかはわからない。
単に願いかもしれない。
だって今日は晴れてほしいから。

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きっと

きみに届けたいこの声をどこに出せばいいのか分からない。
何度も息を吸っては吐き、もう嫌になる。
いつになったらきみは私を知るのだろう。
そう考えると何だか自分が馬鹿らしくなって、もう笑えてくる。
今、きみに届けるはずだった声をどこかに忘れたような気がする。
取りに行くにも面倒でそれならもういいやと諦める。
それを言い訳に何度届け損ねたか。
明日、また用意して届けよう。
次こそは私の胸にしっかり抱いて。

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キッツ

キツい事実だが それも現実だ
きっと きっと で生きてきたけど

丸めた紙くずのベッドに横たわる
青空見つけては 君をおもい出す

うずくハート うずくまる
薄くなる意識で考える

キツい現実も たまに栄養だ
白い目玉焼き 割いて真っ黄色

キツい史実さえ 忘れ去るほどの
ピンクの秋が来る 君の横顔に

冷えた風が吹く 見えたはずの気分 見逃した