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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 13.リャナンシー ④

「花火大会?」
りいらちゃんは不思議そうに聞き返す。
「そう、花火大会」
知らないのかい?と師郎が尋ねる。
「うーん、知らない」
りいら、この街に引っ越してきたばかりだから…とりいらちゃんは答える。
「そうなんだ」
わたしがそう言うと、りいらちゃんはそうだよ、と返事した。
「ね、おねぇちゃん達、花火大会ってどんななの?」
教えて!とりいらちゃんは聞く。
「うーん、教えてと言われても…」
どう説明すれば良いのか…とわたしは宙を見上げる。
「花火に合わせてたくさんの屋台が寿々谷公園や街中に出るんだよな」
ふと師郎が説明を始めた。
「あと路上パフォーマンスの人も集まってくるから、すごく賑やかな祭りになるんだぜ」
寿々谷二大祭の1つとも言われる位さ、と師郎は得意気に言った。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 13.リャナンシー ③

「楽しそうだね」
少女は突然そう言った。
「え?」
わたしは思わずポカンとする。
「ど、どちら様…?」
ついそう尋ねると、少女はにこにこしながらこう答えた。
「りいら、柳原 りいら(やなぎはら りいら)」
よろしくね、おねぇちゃんと少女は笑いかける。
「は、はぁ…」
急に何なんだとわたしは困惑する。
他の皆も戸惑っているみたいで、沈黙しきっていた。
「ねぇ、おねぇちゃん達、何の話してたの?」
花火がどうとか言ってたけど、とりいらちゃんは尋ねる。
「あ、あー」
急に聞かれてわたしは慌てる。
「おれ達は今日の花火大会の話をしてたんだ」
答えられなかったわたしの代わりに、耀平がそう返す。

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幸せになる為に…

ある人が言った

「人の不幸を楽しむようじゃ、自分は幸せにはなれない

人の幸せを自分の幸せに置き換えられるぐらいでないと、自分は幸せにはなれない」

人の気持ちを分かる人でありたい

そして、自らも楽しみ人々にも喜びを与えたい

大切な人生をこうした心構えで送りたい

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今月も

「あー、また速度制限か。」
いつも使いすぎるせいで、私は毎月速度制限になる。
外では使えないけど、それでも外で見上げる空ほど綺麗なものはない。
後何日か。この綺麗な空を見上げながら、今日も歩こう。