いいね、いいねって
たぷたぷと空っぽのハートを埋めていく。
「大好きです!ずっと応援してます。」
勇気を出して送ってみる。
顔も声も知らない人と繋がることができる。
世間は、大人は、その危険性ばかり謳うけれど
そんなに悪いものでもない。
確かに、ものすごく傷つくことだってある。
吊り橋を渡るように、瀬戸際を歩いている。
でも
その繋がりが救いになることだってある。
私を私として受け入れてくれる人がいる。
私の「大好き」を一緒に愛してくれる人がいる。
貴方にはきっと解らない。
断片的に知ったフリしてきっと何も知らない。
全面を知っても貴方の思いはきっと変わらない。
だけどね
私はいいの。それでもいいの。
それでもいいから
どうか、私の邪魔をしないで。
私の大切を、大好きを壊さないで。
左手にもっているのは勇気
右手にもっているのは希望
そして心にもっているのは愛
人は産まれてくるときに
これらをもって産まれてくる
勇気、希望、愛をなくさずに生きていきたい
・・・そう思っています。
生きてる実感がない。
自分の人生を歩んでいる実感もあまりない。
要するに、いつ死んでもいいと思う。
つまり、「生きる」ことへの執着が無いに等しい。
だけど、2月になったら友達の誕生日がある。
3月にも友達の誕生日があるから死ねない。
4月は始業式とか、入学式がある。
5月になったら体育祭、まあそれまでは生きるか
6月にも友達の誕生日あるし
7月は夏休みがあるからな。
8月の晩夏の雰囲気も捨て難いし、
9月には弟の誕生日か。
10月は私とお父さんの誕生日で、
11月には秋がやってくる。
12月はクリスマスがあるし
1月にはお正月がある。
…なんてやってたらまた死にそびれた。
意外と、好きなのかもな、この人生。
「見えてないんじゃない?
見ない方が楽だ
見てしまったら
世界がわずかにずれる」
私の3Dメガネは、落ちてしまった。
美しい世界をつくるために、ずらされた世界。
世界と世界の間に、確かに存在する人々。
それに気づいた私には、選択肢が残されていた。
またメガネをかけるか、ずれた世界を見続けるか。
私は…
私は、メガネを捨てる。