どこまで他人に自分を出したらいいのだろう?
出しすぎると周り見ずな性格だと思われる
出さないと面白くない人と思われる
どうしたらいいのか?
それぞれの人に合わせてみる
八方美人だと言われる
そろそろ女優にでもなろうか?
「死ぬ覚悟かい? それならとっくに……」
「いや」
「ほう?」
「地獄の底で尚、生き続ける覚悟さ」
「!」
桜色の髪のコドモはこちらに向かってくる人工精霊達の様子に気付き、蔓を伸ばす。
しかし2人はそれを易々と避けた。
「このっ!」
ナツィは鎌を桜色の髪のコドモに振りかざすが蔓で受け止められてしまう。
だが即座に鎌を消し、蔓の束を足場に飛び上がる。
「⁈」
桜色の髪のコドモは困惑していると、どこからともなく矢が飛んできた。
矢が飛んできた方を見ると白い翼を生やした青髪のコドモが建物の上にいた。
「うふふ」
「あなたよくも…」
桜色の髪のコドモがそう呟いた時、不意に足音が聞こえた。
見ると帽子のコドモが包丁片手にこちらへ突っ込んでくる。