深夜、とある都市の上空約200mを、一つの影が高速で飛んでいた。
「ビャキたんもっと飛ばせぇー! いくら我が国のヘータイったって私らがいつまでも居なくて持つかよー」
「ちょっっっと待ったァティーちゃん! その言葉聞き捨てならないヨー⁉ 戦車も戦闘機もつよつよ最新鋭だぞー⁉」
「相手はインバーダだ! 私らがいなきゃ詰みだろーが!」
「わたしの信仰がインバーダごときに負けるとでもー⁉ それはわたしの力を疑うことだヨー⁉」
その影の上で騒ぐ二人のモンストルム、ディープワンとティンダロスを、飛行していたモンストルムの少女、ビヤーキーが諫める。
「うるさいよ、ぷわん。ティー。振り落とすよ?」
「ナンデわたしの名前を先に呼んだの⁉」
「ぷわんのほうが好きだから。あんまりうるさいと高度上げるよ?」
「ゴメンナサイ……。でも好きなのはウレシイ」
「ティーも落ち着け。ぷわんが大丈夫だって言ってんだぞ? 大丈夫に決まってるでしょ」
「がるる……」
唸るティンダロスの顎を、その後ろに控えていた少年のモンストルム、ナイトゴーントが掻き撫でた。
「許してやってくれよ、ビャキ。コイツは暴れたいのと人間が心配なのとが頭ン中でごちゃ混ぜになってトチ狂ってんだ。だから真っ直ぐ飛んでほしい。俺が死ぬ」
「……そんな心配するなぃヤキちゃんよ。もうすぐ着くよ」
ビヤーキーが地上を指差す。街灯の明かりに照らされて、無数の影が蠢いているのが見えた。
「はいよーいスタート。さくっとインバーダお料理たーいむあたぁーっく」
独り言を口にしながら、ミズチはインバーダに向かって行った。そのまま足元まで歩いていき、牛刀をインバーダの脚部に思い切り叩きつける。
「うっわ硬い。硬っっっったい! でもきみ、良い外皮してるねぇ! お皿にするね!」
牛刀を再び振り上げ、今度は切っ先を突き立てる。この攻撃は有効打となり、刃が数㎝、インバーダに突き刺さった。更に腰の左のホルスターから和包丁を抜き、その峰を牛刀の柄に叩きつけ、牛刀を更に深く刺し入れる。
そこまでされたことで、インバーダも反応した。単眼をミズチに向け、光線を発射する。
しかしその反撃は、ミズチの前に不意に現れたサラマンダーに反射され、無力化された。
「あ、サラ隊長。ヘルプに来てくれたの?」
「うん、みーちゃん」
続いてインバーダが2人を踏みつけようとしたが、サラマンダーが足裏に触れると、弾かれたようにインバーダの脚が跳ね上がり、勢いのままひっくり返ってしまった。
「今だ、みーちゃん!」
「だいじょぶ見えてる!」
ミズチが軽く跳び上がると同時に、彼女の姿は巨大な一角の龍の姿に変わった。そしてインバーダの腹部に噛みつき、外皮を噛み砕き、体内に頭を突っ込み、再び人型に戻り体内に侵入した。
来週より、日替わり投稿を開始致します。
主な理由は、
・作品が偏らない様に
・来週から学校が始まる
・今年は受験生で、確実に使える時間が減る
です。
スケジュールは
月曜日 「円環魔術師録」 「とある小説と猫」
火曜日 「fate destroyer」
水曜日 「円環魔術師録」
木曜日 「廻るは因果、故に舞い散る桜の刃」
「fate destroyer」
金曜日 「廻るは因果、故に舞い散る桜の刃」
「とある小説と猫」
です。作品は変わる場合があります。
また、企画参加の作品は他の作品と入れ替え又は水曜日に投稿する予定です。
此れからも宜しくお願い致します。
ヒョイヒョイ、と結界を置く彼女。
息でもするかの様に結界を使える彼女は、やはり異常だ。
「あれ、マスター、倒さなくて善いんですか?」
「ああ、大丈夫だ。多分あと数時間で治るさ。」
「ちょっと!貴方、魔導士なんでしょう?早く何とかして頂戴!」
いきなりキンキン声で叫び出したのは、昨日のマダム。報酬はしっかり払う人だが、いかんせん文句が多い。あとうるさい。
「ホントに!迷惑してるのよ!アイツら、人間も襲うんでしょう!ああいやだ!とっととやっつけちゃって!」
(ホントうるさいなこの人...!)
「いいえ、マダム、彼等が人を襲うのは稀です。大丈夫ですよ。」
マスターを完璧に無視して、マダムが叫び続ける。
「いいから!早く!」
「まぁまぁ、彼等も傷心中ですし。ね?」
「...!」
「有難う御座います。」
...今、何かすげぇ殺気放ったなマスター。
そりゃ、マダムも黙るよ。
頭に貯まる貯金
それは眼に見えない
その名は念金
良い行いをすれば貯まっていき
悪い行いをすると減っていく
この長い人生の中で念金と点数を上げていかなければならない
勿論その過程で念金と点数を減らしてしまうこともある。ゴミをポイ捨てすると-2点。信号無視すると-3点。そして人を傷付けると-4点
良い事をすると点数はドンドン上がっていきます。その一番の方法は・・・人の為に尽くすこと
天からの情報です
因みに点数とは徳のことです
風が室内練習場の窓を揺らし、あの大声援よりは小さく空気は震え、さっきまで差し込んでたオレンジの光も西に引きずられている。
パスン!!!!(もう何球投げた?)俺の頭の中で今日あの一球のように投げられたボールはだれもいないホームベースの上を飛んでネットを揺らす。一球投げるたびに後ろに高々と飛んでいく白球の気配がして目をつむる。
おrrrrreあ!!!!!!!!!!!! パスっっっ!
最高球速148キロの自信のあるストレートを受けても、何もなかったかのように元の位置に戻るネット。まるで俺の無力感を突き付けられたように感じた。
「なにやってるんだ、俺は」常勝の大東参賀のエース。甲子園でも投げた。今までのものはなんだったんだ、、気づけば俺は思い切り振りかぶり、自分の前へ投げた。もう、視界はゆがんでいる。溢れるものが、足元の土を湿らせていく。
バシンっっっ!! (え、)
「ナイスボール。気持ち入ってんじゃん」 橋爪、、、、
不意に隣で音がしたカキンッ!!!
「まだまだ!甲子園行くんや!」田中、橋本、、、、
「小宮山、スライダーってどうやってなげてるん?教えてや!」垣間、、、
『おっしゃ、キャッチボールからやろか!!!』一人だったはずの場所にみんながいる。 そうだよな、、、
「キャップ!泣かないでくださいよ!俺たちも頑張りますんで!!」
みんな、ありがとな、、、!!!「声出してこうっ!!!!」『よぉし!!!』
3 転機
2年生になってすぐ、スクールバスで事故があった。
バスに乗れるのは貴族階級の人間だけだったが、被害は大きかった。
運転手を含めた全員が死亡した事故。
俺だけ生き残った。
その日は運悪く、行事で親や兄弟も乗っていた。
後継ぎである兄は死に、親戚も居なかったため、その貴族の屋敷は国が引き取り、従者や執事達も解雇になった。
まぁ本来なら、生き残った俺が後継ぎになったのかもしれない。
しかし、養子でもない平民の連れ子だ。周りからの俺の評価は最悪だった。
事故が起きたのをこれ幸いと、まともな捜索もせず、死んだ者とされた。
そうして俺は、家と家族を失くした。
・種枚さん
殺意で生き物が殺せるし殺意に当たり判定がある不思議人間。一応、生物学的にはちゃんと人間。ただし筋繊維は常人の数倍頑丈でパワフルだし、爪は武器にするためにあるレベルで硬く長く鋭いし、骨格は出力に余裕で耐えるレベルの頑丈さだし、感覚器官は高速移動に対応できるほど鋭敏だし、フィジカルが総合的に見て人外じみてる。
ep.3、ep,4では〈寒槍爪〉、〈呪黙爪〉という2種類の必殺技を見せた。技名は口にしなかったけど。
テンション爆上げ熱々モードだと意外と人の話を聞いてくれるけど、ブチ切れ冷え冷えモードだとかなり人の話を聞いてくれなくなる。今回は運が良かった。
・千葉さん
まだ殺意で霊にダメージを与えられる領域には到達していないようです。
それはまだ 顔も見せてない
背中すら まるで見えてない
だから少しずつ 私と歩こう
いつか 追いついて 肩を叩こう
すごく ゆっくりでいいよ
とても のんびりがいいし
いつも 深呼吸して
そして また少し 私と歩こう
それは未だ来ず だから迎えにいく
それはどうせ来ず だからそこに行く
部屋を飾ろう コーヒーを飲もう
花を飾ってくれよ いつもの部屋に