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仔鬼造物茶会 Act 8

「い、嫌なんだけど」
「えー構ってよ〜」
嫌そうな顔をするナツィに対し、キヲンは立ち上がって擦り寄る。
「ナツィだって暇なんでしょ〜」
「お、俺はかすみがいるから…」
「そんなこと言わないの〜」
キヲンはナツィにくっつき、ナツィはそんなキヲンを引き剥がそうとする。
その様子をかすみと露夏は微笑ましく眺めていた。
「大体なんでお前は俺のことそんなに好きなんだよ!」
「えーいいじゃーん」
ナツィはカッコよくてかわいくて強いんだし〜とキヲンはナツィに抱きつく。
ナツィはなんだよソレ!と声を上げる。
「かわいいとかどういうことだよ!」
ナツィがそう尋ねると、キヲンはぴたと動きを止めてえ、と呟く。
「それはボクが初めてナツィに出会った時にビビッと感じたから…」
「あーあの時か」
キヲンが言い終える前にナツィはポツリと呟く。
「まだお前があの保護者の元にやって来たばかりの、あの頃」
ナツィはキヲンを引き剥がそうとする手を止めて続ける。

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Modern ARTists:魔法少女彩能媛 その②

カミラが立ち去った後も呆然としていた、襲撃を受けた女子生徒の頭に、墨汁の塊のような黒い流体が飛び乗った。
「!?」
『ふむ……怪人がわざわざ狙ったのだから何かあるのではと思ったけど……極めて一般的な人間だな?』
脳内に直接響いてきたその声を、少女は流体のものだと直感した。
『おっと、挨拶が遅れたね。こんにちは、初めまして、ヒトエちゃん。ワタシのことは“ケリ”とでも呼んでくれ』
「なんで名前を!? と、とにかく、そのケリが一体、何の用……?」
『何があったか知らないが、どうも君には素質があるようだ。君には“怪人”を引き寄せる才能がある』
「え、さ、才能? でも、私、怪人なんて実物は今日初めて見たくらいだし、そんなの……」
『間違いなく、その才は「ある」。そんな君に、ワタシからプレゼントだ』
「ぷ、プレ……?」
『この“力”を受け入れれば、君は怪人たちから身を守れる。便利だろう?』
「それはたしかに…………?」
『君はただ、頷くだけで良い。恐れず受け入れろ。大丈夫、使い方は君の身体が覚えているから』
ケリの言葉に、少女ヒトエは恐る恐る頷いた。その瞬間、ケリの身体が弾け、流体が彼女の全身を包み込む。流体が彼女から離れ、元の塊に戻ると、ヒトエは元の体勢のまま、紅色のアーマーを纏っていた。
「な、何これ、鎧!?」
『そう出力されたのか。その力の名は【閑々子】。さぁ、行っておいで。まずは初陣に、君の仲間を救うんだ』
「え、わ、分かっぬまぁっ!?」
立ち上がり、駆け出そうとして、ヒトエは大きく姿勢を崩した。後方へと倒れる途中で不自然に動きが止まる。
「え、な、何なに」
ヒトエがどうにか目だけを動かして探ると、彼女のツインテールを覆うアーマーの先端が床に突き刺さっている。
「髪が刺さってる⁉ ちょ、学校壊しちゃったんだけど⁉」
『焦らないで。使い方は君自身がよく知っているはずだ。落ち着いて、力に身を任せて』
「うぅー……ていっ!」
ツインテールの装甲に手をかけ、姿勢を直す。その部分のアーマーが変形・パージし、彼女の手の中には1組の双剣が残った。
「お、おぉ……」
『もう使いこなせるね? それじゃ、行ってらっしゃい』

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今日思ったこと

シャープペンシルと共に紙と向き合う。
孤独に思える時間だけど、私と同じように頑張ってる人がいる。
知らない子ばかり、だけど独りじゃない。



今日、第一志望のテスト受けてきました!

今日は都内の私立高校推薦のみなさんがテストだったかなと思います。このくらいの時期だと大学受験も近いですよね、中学受験はこれからかな?受験ってやっぱり緊張するし、第一志望に受かるかどうか考えるとドキドキしますよね。
受験が終わった方、お疲れ様でした。
これからの方、ささやかながら応援しています。
継続して頑張っていきましょうね!

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すべて

すべてを守ると決めたのに

そう出来ていない自分がいる

それを直面した時

不甲斐なさでいっぱいになった
理不尽な罠にはまり、怒りを覚え、鉄槌を下した

同じことをした。

けど、だけど…この悲しい気持ちはなんだ
この涙が溢れてくる感情はなんなんだ…