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仔鬼造物茶会 Act 23

しかし琅はその内分かるようになる‼︎とキヲンの腕をもう片方の手でも握る。
キヲンはやめて離してと抵抗するが、いーやーだ!と琅は声を上げた。
暫くの間2人は引っ張り合っていたが、だんだん琅の方が優勢になってきた。
引っ張り合いでキヲンが弱ってきた所で、琅はほら行くぞ!と無理やりキヲンを引きずって歩き出そうとする。
だがそんな琅の頬を突然何かが掠め飛んでいった。
「⁈」
琅が振り向くと、そこには青い長髪をなびかせた白ワンピースのコドモが倉庫の屋根の上に弓矢を携えて立っていた。
「…お前は」
「ピスケス‼︎」
琅が言い終わる前にキヲンの顔がパッと明るくなる。
その瞬間近くの倉庫の屋根の上から、黒い影が大鎌を振り下ろしながら飛び込んできた。
「っ‼︎」
琅はキヲンの腕を引いたまま後ろへ飛び退く。
黒い影は地上に着地すると、大鎌を担ぎ上げ立ち上がった。

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アオモジ

野原に凛と咲く可愛い花

そよぐ暖かな風に吹かれ

次回を待つ

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乾いた風

夢を見ていた

バレンタインデー

私はきっとひとりでいる

好きな人今いないから

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Modern ARTists:威霊遣彩能媛 その⑤

「いたたたた……」
カミラに覆い被さっていたヒトエは、落下の衝撃で痛む身体を起こした。
(たしかに痛いけど……3階から落ちた割に、怪我はしてない。魔法少女だから?)
自分の下に倒れているカミラに目を向けようとした時、彼女の腕が素早くヒトエの首に巻き付いた。
「っ⁉」
「ヒトエぇ、たべていーい?」
耳元で甘く響くカミラの囁きに、ヒトエは全身に鳥肌が立つ。
「だ、駄目……!」
「でも、ヒトエにげられないよ?」
カミラはヒトエに頬を寄せ、舌なめずりする。現に、ヒトエは接触によって魔力を吸収され、身体の動きが重くなり始めていた。
(た、助けて……エイリさん……!)
「いただきまーす」
カミラがヒトエの首筋に唇を寄せ、甘噛みする。
「や、やめてー……」
じたばたと藻掻いていると、ようやくエイリが屋外に出てきた。
「ごめん後輩ちゃん! 怪人め……後輩ちゃんから、離れろ!」
甲冑たちが襲い掛かり、体当たりでカミラは弾き飛ばされる。
「いたい! なにするの!」
「そっちこそ後輩ちゃんに何すんの!」
「ヒトエたべるの!」
「させるかぁ!」
2人が言い合っている隙に、ヒトエはカミラの腕から抜け出し、エイリの背中に隠れた。
「助かりました……」
「うん、大丈夫? まったく……ちょっと怒っちゃった。本気出す。30秒くらい耐えてくれる?」
「了解です」