小高い丘の上にある広い動物園にて。
夕方になって閉園時間を迎え、大きな正門からわらわらと来園者たちが外へ出て来る。
その多くは家族連れで、お土産が入っていると思しきビニール袋を手に提げていた。
その人だかりの中、どこか異質な5人のコドモたちと若いメガネの女が談笑しながら歩いていた。
「かわいいぬいぐるみを買ってもらえてよかったわね」
きーちゃん、と長い青髪のコドモが白いカチューシャを身につけた短い金髪のコドモに話しかける。
きーちゃんことキヲンはえへへへへと照れ笑いをする。
「いいでしょ〜」
これでナツィとお揃いだよ〜とキヲンは後ろを歩く黒髪のコドモを見た。
黒髪のコドモことナツィは、な、なんだよと嫌そうな顔をする。
「お前が買ったのはレッサーパンダのパペットだろうが」
「えーでもいいじゃーん」
ナツィのうさうさのお友達だよ〜?とキヲンはナツィに近付く。
ナツィは嫌だねとそっぽを向いた。
新学期が開始し、始業式より数日前。
ボンビクス・モリとアンテレア・ヤママイの双子は、甜花学園生徒会室に呼び出されていた。
入室した2人を出迎えたのは、先代生徒会長ササキア・カロンダだった。
「あっ、生徒会長だ」
「くぁちゃんに負けた人だ」
「なんでいるの? 留年?」
「負けたから卒業できなかったの?」
2人の不躾な言葉に、ササキアは溜め息を吐いた。
「失礼だな貴様ら。卒業はしているわ。今は鳴華大学に籍を置いている」
「へぇー、大学生」
「何の勉強してるの?」
「まだ講義は無いが……心理学部にいる」
「「似合わなーい!」」
「張り倒すぞ……」
ひとしきり言い合い、本題に入る。
「で? なんで私たち呼ばれたの?」
「やっぱり編入は無しって話?」
双子の言葉に、ササキアは首を振る。
「いや。これは生徒会長から伝えることだろう」
ササキアが目を向けた先、生徒会長の座には、1人の女生徒が座っていた。
「誰⁉」
「いたの!?」
「いたよぉ……。初めまして、2人とも。私はアマトゥラ・メティス。今年の生徒会長の任を受けた者だ。よろしくね」
アマトゥラは軽く手を振りながら、挨拶を済ませた。
「さて、本題に入るね。君達には、我が校で新設する“特殊部隊”に入ってもらいたいんだ。……いや、正確には『命令』だね。ここに籍を置く以上、君達に拒否権は無い。で、件の部隊だけど、名を〈蚕食〉。編成は君たちを含めて3名。そして、隊長は君達もよく知る子だ」
貴方の笑顔が好きです。
暖かい時間が流れて自然と笑えるから。
貴方の仕草が好きです。
たとえ言葉交わさずとも不思議と安心出来るから
貴方の背中が好きです。
誰かを守るためにいつも立ち続けているから。
貴方の言葉が好きです。
飾った言葉じゃないのにまっすぐ心に響く言葉だから。
貴方の人生が好きです。
さりげない優しさにあふれ自分らしくいられるから。
世界観
一人の『王』が人類出現から全てを作り変えた先の現代世界、具体的には王を頂点とする世界完全統一国家。国境は残るが現在の国は県に都は市にと1段階規模の下がる名称に、首都は今の東京、公用語は日本語、民主政。
世界3代宗教は存在そのものが誕生時点から抹消され、流れを汲む新興宗教が細々とあるのみ。
備考
王
荘厳な鎧と仮面を常に装着している人物。有史以来姿形が変わらず、対象の圧縮消滅・時間遡行・人物擬態・物体再生・同時刻別場所同時出現など出来ることはほぼなんでもアリ。この世界の絶対の象徴にして民衆の英雄という御仁。
ストーリー
とある厄災で何もかもが破壊されたとある旧都。王直々の命を受けた第6警察部隊は旧港に臨時基地を設立した後、いくつかの班を編成し厄災の遺物を探すことになる。
その内のとある班、特にこれいった収穫もなく撤収の時刻である日が落ちるまで残り4時間まで迫る。
頃合いを見て班員が撤退準備に入ったそんな時、隊員の一人が何かを発見して…
果たして隊員が見つけたものの正体は、そして全員で無事に帰還できるのか