「まぁ、いいわ」
今日はわらわの目的を果たせそうにないし、とヴァンピレスは具象体を消しつつ呟く。
「…でもまた来るわ」
貴方がたの元へ、ねと言い残すと、ヴァンピレスは自分の姿を消した。
そしてその場に彼女の足音だけが響いた。
「黎!」
ヴァンピレスが去っていった後、ハッと我に返ったネクロマンサーことネロは黎に駆け寄る。
黎は静かにうなずいた。
「…この子のお陰でピンチを切り抜けられたんだよ」
すごいよねぇと不意に黎とネロの元へ近付きながら霞さんが微笑む。
それに対しネロは、そうなの?と黎に尋ねると、そうだよと黎は答えた。
「え~すごいじゃーんれーいー」
ネロはそう褒めて黎にくっつく。
黎は真顔ではあるが静かにネロの頭を撫でた。
一方耀平は少し不服そうな顔をする。
「お、耀平嫉妬してる?」
そんな耀平を見て、ネロがかわいくて仕方ないんだな~?と師郎は不満げな彼の肩に手を置いた。
耀平は、そ、そんな訳ないしと師郎の手を払った。
地球はまわるよ
うんまわるね
そう、まわるんだよ
でも、わたしはまわらないよ
なんでだろうね
それは私達が地球の一分になっていて
地球自体の血と、肉と、心臓になっているからだよ
わからないね
うんわからないよ
この先の未来も
私達のことも
知らないことだらけだ
だから面白いんじゃないか
うん、でも、怖いよ
何が
なにか
地球はおそろしいね
うん、おそろしいよ生きているのは私達だけじゃないし、
生きなければならないのも私達だけじゃない
そう、生きるのは。。。
人の心が壊れるとき
その人が崩れ落ちる
悲しみをなくそうと 別の人になり
愛を求めずに 見返りを求める
ただの疑問が苦痛の疑問
「このご時世誰かを犠牲にしないと生きてけないの?」
答えなんてあるはずがない
誰も答えなんて
知るはずが無いんだから