「…それで、どうするの2人とも」
不意に後ろから声が飛んできたので2人が振り向くと、青い長髪のコドモが建物の壁に寄りかかっている。
「ナハツェーラーとかすみを追いかけるの?」
「え、そうじゃないの⁇」
青髪のコドモにキヲンは首を傾げた。
「こういう時ってこっそりあとをつけるものなんじゃ…」
ねぇ露夏ちゃん、とキヲンは赤髪のコドモに目を向ける。
露夏と呼ばれた赤髪のコドモはおう、と頷いた。
「2人っきりでいちゃいちゃしてる現場なんてなかなか見られないからな!」
露夏はそう言って右手でサムズアップをする。
青髪のコドモは呆れたようにため息をついた。
「とにかく追いかけよう!」
ピスケス、とキヲンは青髪のコドモの服の裾を引っ張る。
「わかってるわよ」
きーちゃんと露夏だけじゃなにが起きるかわからないからねぇ、と言ってピスケスと呼ばれた青髪のコドモはキヲンの頭を撫でた。
「でもナハツェーラーに怒られるようなことはしないのよ」
「うん‼︎」
ピスケスにそう言われて、キヲンは大きく頷いた。
頭の中が真っ暗の地下の奥底にいるようだ。
なんでだろう…
今日はなにをやっても見ても何にも感じないような…
いつもの自分よりちょっと違う。
おかしいな…
疲れてるからな…
今日の心はあいにくの雨模様?
孤独感に覆われてる気がする。
無意識にストレスを溜めてたものが溢れそうなのかな…
無意識にため息が増えてるかな…
無意識に勝手に傷ついてるかな…
孤独と真っ暗な世界に彷徨う僕。
「だから今日はナツィが服選んでくれるんでしょう?」
「うっ」
かすみの思わぬ言葉に、ナツィは思わず焦る。
「そ、それは…」
仕方ねぇだろとナツィは顔を赤らめるが、かすみはふふ、と笑った。
「じゃあ、行こっか」
そう言ってかすみはナツィの手を取ると、そのまま路地を表通りの方へ歩き出す。
ナツィは、あっちょっと…とかすみにそのまま引っ張られていった。
「…」
2人が喫茶店の前から去っていくと、近くの角から白いカチューシャをつけた金髪のコドモとキャップ帽を被った赤髪のコドモがそっと顔を出す。
赤髪のコドモはナツィとかすみが遠ざかっていくのを見ると、傍の金髪のコドモになぁ、と話しかけた。
「アイツらホントにデートするんだな」
「でしょ‼︎」
金髪のコドモは楽しそうに答える。
「この前2人でお出かけしよ〜って話し合ってたからね!」
「へ〜、やるじゃんきーちゃん」
赤髪のコドモがそう褒めると、金髪のコドモ…きーちゃんことキヲンはえへへ〜と照れた。
勇者は強い。
だけど勇者1人だけでは力が発揮出来ない。
魔法使いがいるからバックアップされる。
僧侶がいるから回復出来る。
遊び人がいるから場が和む。
どれも欠かせない。
幸せな夢を見た
お父ちゃんとお母ちゃんが私の顔に擦り寄って来てくれた。夢を見た
嬉しかった
本当に、嬉しかった(*^_^*)
私の家族、愛してる
ふと、すれ違う子供達の笑顔、愛おしい
この世界の人々、みんな、本当に本当に
みんな大好きなんだ。
大切なんだ。