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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 24.ヴァンパイア ㉗

「貴女がわらわの提案に乗らないのなら、無理矢理にでも受け入れてもらうわ」
そう言って、彼女は右手に白い鞭を出す。
そしてそれを静かに振り上げた。
…マズい、そう思ったわたしは咄嗟に横にある路地に飛び込み、そのまま細い道を走り出す。
しかしヴァンピレスは待ちなさい!と叫んでわたしを追いかけ始めた。
わたしはとにかく、暗くなり始めた路地裏をひたすら駆けていく。
ひと気のない細道はひどく不気味で、時間帯も相まってあまり走っているのは気分がよくない。
だがとにかくわたしは逃げなくてはならない。
だってこの状況は、明らかにヴァンピレスがわたしの記憶を奪いに来ているからだ。
”記憶”と言ってもどこからどこまでのものが奪われるか分からないが、ネロ達との楽しかった思い出を奪われたくはない。
それにこの忙しい時期に記憶をなくすのはまっぴらごめんである。
そう思いながら、わたしはひたすら路地裏を駆け、人の多い駅前の方を目指した。
この街でも人通りが多い方である寿々谷駅前まで行けば、人目につくということでヴァンピレスも追って来れないだろうし、攻撃もしづらいだろう。
そう思いつつ駅前に近い細い通りへ繋がる角を曲がった所で、わたしは角から出てきた人とぶつかりそうになった。

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リンドウ

つまらない日々に
少し華を添える魔法よ
どうか私に愛をください。

また壊れかけて
耐え抜いてきた貴方よ
どうか私に愛を届けさせて。

正義が崩れ
また諦めようと
信じれるものを
見つけていよう
太陽が輝く側で

朽ち果てた世界に
求めるはヒカリ
青紫の愛が根を伸ばす
もう悲しまないでよ
私がいるでしょ?
大丈夫。
始まりはもうすぐそこにある

面白くない私を
少し変える魔法よ
どうかこの日々が続きますように。

素直になれない
また諦めかけてる貴方よ
どうか誠実であっていて。

大切を亡くし
また踏みつけられようと
信じれるものを
探していよう
空のすぐ近くで

倒れかけた世界に
求めるはチカラ
青紫の決意が根を伸ばす
もう泣かないでよ
私と居るでしょ?
大丈夫。
希望は手を伸ばした先にある

輝き出す世界に
求めるはヒカリ
青紫の愛が芽を出す
もう独りじゃないよ
私を見つけてよ?
大丈夫。
未来はもうすぐそこにある