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墓想造物茶会 Act 2

「あ、かすみ」
金髪のコドモがそう言うと、かすみと呼ばれたコドモはまだババ抜きしてたの?と尋ねる。
金髪のコドモはうん!と頷いた。
「露夏ちゃんが暇だからやろうって言い出して、それでナツィが5回負けたの」
「一言多いぞキヲン」
金髪のコドモの言葉に対し、ナツィは呆れたように突っ込む。
キヲンと呼ばれたコドモは、だって事実じゃん?と小首を傾げ、ナツィはため息をついた。
かすみは苦笑しつつ、それはいいんだけどさと話を続ける。
「きーちゃん、寧依が裏口で迎えに来てるよ」
かすみがそう言うと、キヲンはえっ、もうそんな時間?と驚き立ち上がる。
かすみはうん、と頷く。
「だってもう夕方の5時半過ぎてるし」
かすみがそう言うと、キヲンはえーつまんない〜と先ほどまで座っていたイスに座り呟く。
「まぁまぁ、そんなこと言わないの」
駄々をこねるキヲンを正面に座る青い長髪のコドモがキヲンをなだめる。
「寧依はあなたの家族なんだから」
ね?と青髪のコドモ…ピスケスはキヲンの
キヲンは、むぅ〜と頬を膨らませたが、かすみがきーちゃん、と声をかけるとわかったと返した。
「さて、私たちも帰りましょうか」
ねぇ露夏?とピスケスは隣に座る露夏に目を向ける。
露夏は、はいはいと呟いた。

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僕らのアオハル〜チャイム編〜

まだ鳴らないの?
気分はもう終わりの時間
なのに本当はまだ半分くらい。
早く鳴ってくれないかな…。
休み時間になったら
あの子と話したい。
また私のことを知ってほしい
どんな話をしようかな。
授業なんて聞いてられない
不意にチャイムが鳴った。
「終わった」って思ったのに…

あぁ、授業が長引いちゃったよ。

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墓想造物茶会 Act 1

夕方、ほとんど日が暮れたころ。
薄暗くなった路地裏にある小さな喫茶店の2階の物置では、テーブルを囲んで2人のコドモたちがトランプでババ抜きをしており、その様子を傍で2人のコドモが静かに見守っていた。
「あーがりっ‼︎」
犬のような耳の生えた赤髪のコドモはペアになった最後の2枚のトランプを、テーブルの真ん中にできたカードの捨て場に意気揚々と置く。
そのコドモの正面に座る短い黒髪でゴスファッションのコドモは、手の中に残ったジョーカーのカードを意気消沈した様子でテーブルの上に落とした。
「またナツィの負けだね!」
黒髪のコドモの左隣に座る金髪で額にツノの生えたコドモは、そう言って隣の人物の顔を見る。
ナツィ、と呼ばれたコドモはつまらなそうにテーブルに頬杖をつき、うるさいと小声で呟いた。
「今回こそは勝てると思ったのに」
「5戦5敗だなんて今日は運がないなぁナハツェーラー」
「黙れ露夏」
赤髪のコドモに煽られ、ナツィはそのコドモをぎろりと睨む。
露夏と呼ばれたコドモは、だって事実じゃーんと笑った。
それに対しナツィは不満げにそっぽを向いた。
と、ここで物置の扉がガチャリと開いて、ジャンパースカート姿にエプロンをつけたコドモが中に入ってきた。

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水たまり

帰り道。
ふと空を見上げると。
澄んでいて真っ青な空のなかに
影もありながら白く美しい雲がいくつか浮いている。

“ピチャッ”
…水たまりを踏んだらしい。
水たまりからそっと抜け出し、水たまりを見た。
あの綺麗な空が水たまりに映っている。
…でもコンクリのくぼみにできた水たまり。
少し暗い感じがする。
空も灰がかかった色をして、
雲には白が見当たらない。

もう一度空を見上げる。
空は変わらず綺麗。
澄んでいて真っ青な雲のなかに
影もありながら白く美しい雲がいくつか浮いている。
いつか私も水たまりの空から本物の空へ
変われますように。

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光と感情

あなたは今、どこにいて、どんな気持ち?
私は今、光の中で気持ちがいいよ。
その光はね、沢山の人々から放たれているらしいの。
私もさ、誰かの光になれていたらいいなって、
思ってる。

君は今、どこにいて、どんな気持ち?
私は今、沢山の愛に包まれて、すごくうれしいよ。
愛はね、1人から、どんどんと広がっていくんだって。
私も、誰かを愛せていて、誰かに愛されているのかな?
そうだといいなって
思ってる。

私達は今、「この世」という素晴らしい場所にいるの。
ここではね、色んな人に会えて、
たくさんの光と愛の中で
生きていくんだよ。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 連載再開4周年記念! 作者からのごあいさつ

どうも、テトモンよ永遠に!です。
本日、2月24日をもちまして「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」は連載再開4周年を迎えました~!
…ていうか、もうそんなに経ったのかって感じです。
時の流れは速いですね。
てなわけで、近況報告を少し。

最近(ここ数日はまた違うけれど)は春休みですから、絵を描いたり小説を書いたりとわりとのんびりと過ごしちゃってます。
本当はそんな余裕ないはずなんですけど、なんかどうしたらいいのかわからず困り果てたあげくにのんびりしちゃってるって感じです。
まぁ就活に関しては、一番下の弟の高校受験で親がバタバタしていたから話を切り出せなかったってのもあるのですが…
自分は障がい者なので就活は普通の人以上に一筋縄ではいかないんでしょうけど、なんとか頑張ってみせます。
…で、小説に関してですが、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の方は25個目のエピソードの執筆が佳境にさしかかってきていて、「造物茶会」の方は1エピソード分できあがっているので今日から投稿できそうです。
なんだかんだどちらも近い内に物語にケリがつきそうなので、最後までお付き合いいただければ幸いです。
あと1月に「企画」の要項を投稿したので、もし参加したかったら過去書き込みを漁ってみてね(自分も参加作品をせっせと書いてる。でもいつ完成するのやら…)。

てなわけで、今回はここまで。
去年はあまりエピソードを進められなかったけど、今年は頑張るので応援よろしくお願いします。
では次は、「連載開始7周年記念! 作者からのごあいさつ」でお会いしましょう。
では、テトモンよ永遠に!でした~。