それから1週間。
キヲンたちとケンカし、かすみの元から去っていったナツィは喫茶店の物置に姿を見せなかった。
かすみとキヲンは心配していたが、ピスケスは好きにさせてあげなさい、と言うばかりで落ち着いていたし、露夏は不機嫌そうになにも言わない。
そして最初のうちこそ喫茶店によく集まっていた人工精霊たちも、1週間も経てばキヲンくらいしか来なくなっていた。
「…暇〜」
横に2つ並べた椅子の座面に寝転がって呟くキヲンを見て、キヲンに対しテーブルの向こうの椅子に座るかすみはそうだねと寂しげに返す。
「ナツィはどっか行っちゃったし、露夏ちゃんとピスケスもこっちに来ないしー」
つまんないよ〜とキヲンは足をじたばたさせた。
「そう、だね」
かすみは悲しげに返す。
そんなかすみの声を聞いて、キヲンはむくりと起き上がり、ねぇとかすみの方を見た。
「やっぱりナツィを探しに行かない⁇」
寂しいし、とキヲンは椅子に座り直す。
しかしかすみは、そうしたいところなんだけど…と苦笑いした。
悪い子になっちゃいたい
愛してるって言っちゃいたい
もう
ぜんぶバレちゃいたい
そしたら楽になれるかな
全部なくなっちゃうかな
なくなっちゃったら楽になるかな
一喜一憂するのに疲れちゃったの
満たされないのに疲れちゃったの
独りぼっちに疲れちゃったの
絶望するのに疲れちゃったの
人と比べるのに疲れちゃったの
ごめんね、私、自分勝手。
嫌いになっても仕方ないって思うよ
気持ち悪いって思っても仕方ない
めんどくさいって思うのも当然
だからってどうしようもないの
私は好きになった人にも、そうでない男性にも変わらずに接する。男女問わず、すべての人に変わらずに。
でも、好きになった人にだけ、ちょっとだけ、
ツンデレになります
心には水が必要。
それと同時に光も必要なんだ。
傷付いた心には水を注ぐと癒される。
そして光を浴びると心が安心する。
愛情が生まれるんだ。