最愛の人を守る為に
僕はどんな汚名でも背負うよ
と言える人に憧れる
私には汚名を背負う覚悟はあるか?
汚名を背負えば人から後ろ指さされる。
散々なんだ
もう
だから
私は憧れる
僕はどんな汚名を背負うよと言える人を
「きーちゃんは元々、高度な人工精霊として作られていないのだから」
オーパーツめいた存在であるお前とは違うのよ、とピスケスがナツィに目を向けると、嫌味かとナツィは口を尖らせた。
「…にしても、なかなか止まないなぁ」
木陰の外へ手を出して雨の様子を見る、赤髪にキャップ帽を被ったコドモ…露夏はここでそう呟く。
「てっきりにわか雨だと思ったんだけど」
なぁ夏緒?と露夏が隣にしゃがみこむ小柄でパーカーのフードを被ったコドモに尋ねると、そのコドモ…夏緒はそうだねと頷いた。
「テレビの天気予報では雨は降らないって言ってたんだけど…」
外れちゃった、と夏緒は残念そうにこぼす。
「…夏緒ちゃん、今日は久々に外で遊んでいいよって言われてたんだっけ」
ふと、露夏や夏緒の後ろに立つジャンパースカート姿のコドモ…かすみがそう言うと、夏緒はうんと言って振り向く。
「“お父さん”がね、この日は遊んでもいいよって言ってくれたから出てきたんだけど…」
雨が降っちゃうなんて、と夏緒は俯く。
一同はつい沈黙するが、不意になぁ、とナツィが口を開いた。
私は誰かに救ってもらいたかったんだと
気付いた
結局自分を救えるのは自分だと思ってたけど
私は他でもないあなたに救ってもらってたんだ