まただ、また、出来なかった。あの子が居ないと私は、なんにもできないんだ。みんなを引っ張って行かないと行けない立場なのに…なのに…何故出来ないのだろう。私にかけてるものっては、分かる。言われなくても自分で一番よくわかってる。でも、私は、あの子のように器用じゃない。相手に教えてあげる技術も、すぐに物事を受け答えする能力も持ってない。私は、ダメな子なんだっていつも思う。だからこうやって…泣かないように腕に爪痕を残すのだ。こうすれば、痛みが勝つ。泣かなくて済む。心配されない。私は、悪い子で、かけてる子だから。腕に爪痕があるのがお似合いだ。
情けない……なんとも情けない……
苦しくても…出来ないから……