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姉の家の猫

人ん家にひとり。立地もあるのだろうか、暖房が効きづらい家だなあと思う。
寒くて仕方がないのでお茶を温める。ペアルックのマグカップを借りますよ、と家の主に向けて唱えておく。電子レンジの20秒のカウントダウンが待ち遠しくて、なんとなく近くにいた猫の額に自分の額を合わせてみる。
続いて弁当を温める。温かいお茶のおかげで心細さはない。
練り物かと思ったら唐揚げだったことに面食らいながらも、唐揚げからは米と野菜ばかりの弁当に慈悲を感じた。寄ってくる猫を箸を持ち替えながら空けた片手で撫でまわす。
ご飯あと、猫を味わう時間だ。猫に顔をうずめたり、猫吸いしていたりしたら目が痒くなってきた。おまけに鼻もずびずびぐずぐず。
あーもう。
勘弁してくれアレルギー。

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