「…なるほどね」
ひと気のない夜道をナツィやかすみに続いて歩きながら、露夏はポツリと呟く。
「おれがお巡りさんに補導されかけて、それで連絡先として鴻海家の電話番号を教えたらピスケスのところに電話が入って、面倒臭がったピスケスはかすみの保護者のところにおれを連れ帰るよう頼んだら、たまたまいたナハツェーラーも出てきたってことか」
「まぁそんなところ…」
かすみの家に向かいながら、露夏とかすみはそう会話を交わした。
「にしたって、保護者の連絡先ってことでピスケスの家の電話番号を教えたら巡り巡ってお前らが出てくるとはな」
びっくりだぜ、と露夏は後頭部に両手を回す。
それに対しナツィは、お前なぁ…と呆れたようにこぼした。
「いくら人工精霊とはいえ、夜中になにも知らない一般お巡りに捕まるとかアホすぎるだろ」
「なんだよアホって」
「文字通りの意味だよ」
「おめー文句あんのか」
ナツィの言葉につい露夏は言い返し、ナツィもそれに強い言葉で返事する。
かすみは2人とも!と諫めた。
「…」
ナツィと露夏は思わず黙り込むが、やがてナツィが、なぁと声をかける。
露夏は、ん?とナツィに目を向けた。