未来の鍵は一つじゃない
掲示板に来るのは一年ぶりでしょうか。はじめまして、あるいは、お久しぶりです。
「“未来の鍵”は見つかった?」と。その質問に答えに来ました。
最初に言います。私はダメな大人です。
高校生の時に抱いていた理想ははっきり覚えています。私は、教師になりたかった。誰かを救いたかった。幸せにしたかった。
そのために私は受験し、念願でもあった家を飛び出して自由を得ました。でも、私は弱かった。ずっと分かってたんです。心が弱いって。すぐ泣いちゃうし。友達は出来ないし、いたとしても、私がいじめられっ子だから、友達が不幸になる。
だから、怖くて、怖くて。周りの声が全部、悪口に聞こえる。それが続いて、私はダメになりました。うつ病に、なりました。今から、5年前です。大学にも行けず、ご飯も食べれず、何かに責められているようで。死にたくて仕方なかった。実際死のうとして、止められて、それで私はここにいます。大学も四年まであまり行けてないです。当然、理想なんて叶えられなかった。いつからでしょうね、未来の鍵を無くしたのは。何度も泣いて、何度も折れて。鍵はもう、どこにもない。
私はギリギリ四年で卒業し、今は葬儀社で働いてます。恐らく、理想とは最も遠い場所にいるのでしょう。うつも治ったとは言えません。仕事に行くだけで精いっぱいで家事なんて全然やってない。それでも、私は生きてる。
若い子達へ。好きなことだけは無くさない方がいい。取り戻した方がいい。私は2年かけて取り戻しました。おかげで今、私の書く物語を待ってくれてる人がいっぱいいる。皆さんと、同じくらいの年頃の子もいっぱいいます。何かを書いて、それを読んでくれて喜んでもらえる。それが、何よりの生き甲斐で、何よりの支えです。これを『鍵』と言っていいのかは分かりません。でも、これがあるから、私は笑える、頑張れる。
だから、何でもいい。何でもいいから、自分の好きなことだけは無くさないでください。もし失っても取り戻してください。それが、あなたの道標になるかもしれないから。