十分幸せであるのに 他人と比較して 幸せの重みを測ってしまう それぞれ幸せの形は違うと理解してても 羨んでしまう 私も、と手を伸ばしては 他人の幸せは 私の手のひらで砂になって こぼれてゆく 渇き、私の心に埋まらない 望まない方が幸せだとわかっているのに また望んでしまう 私の穴は埋まらない
゛してあげている゛ なんて押し付けた感情だ 押し付けられたモノなんて いらない
きっと幸せの味なんて 人それぞれ 私の幸せの味は あたたかくて、笑いあえて 支えあえること そんな手のひらに収まりきるものだけど 私を満たすにはそれで十分 貴方の幸せの味は どんなお味?
貴方は優しい人だから 一人で抱え込むのでしょう 重い荷物を誰にも気付かせぬまま だから壊れてしまうのです 私に少し分けてくれませんか 貴方の荷物 私も共に背負いたいのです
冬の風が それはそっと悲しげで 星は貴方に語りかけ 暗闇の中 二人きり 届かぬ想い秘めたまま
そっと触れたら きっと壊れてしまう そんな関係 触れるか触れない そんな距離 曖昧だねと心は囁く そんな曖昧さに今日も 身を流されて
降り止まない雨の夜、 聴きたくなったCharaのうた。 半開きのサッシががたがたと鳴って、 冷たい風はもう冬の匂い。 三ヶ月ぶりに刈った頭が淋しくて、 首までそっと浸かった熱い湯船。 今朝入れた灯油の臭いがしみた手のひらと、 何故か水っぽい瞳をそっと隠して。 おやすみ、おやすみ。