手紙
嫌いなものは嫌い
好きなものは好き
幼い頃からずっとそうだった
だからかな
嫌われる性格だった
それでも別にいいと思っていた
いつの間にか1人になっていたけれど
未来の私へ
と書かれた封筒を見つけた
ゆっくりと開く
このころの私からしたら今の私は未来なんだな、なんて普通のことを考えながら
『ー…大切だから、大切にしたい。人に指図されて進む未来なら、そんなのいらない。自分が思うように生きていたい。ー…』
それは一種の叫びのように。
書き殴られた紛れもない自分の字。
その通りだ。私は過去と何も変わらない。変わらないために変わり続ける意味がある。
私は最後の行に
『私は、今も自由です。』
と書いて、手紙を同じ位置に戻した。
また未来の私へ届くように。