愛してると言われた時の 模範例を教えてくれよ 訳も分からず頷くけれど 本当は一欠片も分かっちゃいない 愛してるって なぁに 好きって なぁに 子供みたよな疑問符を 二十歳超えても抱えたまんま 愛してると言われりゃ一応 ありがとうと笑うのさ 得体の知れないものへの恐怖を 拭い去れないまま微笑むさ 愛されるって なぁに 好かれるって なぁに ねぇ 好い加減に誰か この疑問符を すくってくれよ
たったの二十数年ぽっちで 私は私の何を知っているというのです?
きっと。 世界が僕と貴女の二人きりになっても 貴女は僕を選びはしまい。 きっと。 世界から貴女が消え去ってしまっても 僕は貴女以外を選べはしまい。
惚れた腫れたのない国では きっと空気が澄んでいる さらりとした空気の中で 皆様からりと笑ってる 惚れた腫れたのない国では きっと さらさら生きられる するする息が出来るから 私も からりと笑ってる 惚れた腫れたのない国でも きっと窒息者が出てしまう からりと笑う鉄の処女へ 押し込まれる人が出てしまう
電話口の貴方の声は たっぷりの甘さを含んで 泣き声をあげようものなら 角砂糖があと3つ 真綿の温もりが 電波を泳いで 心を包み込んでくれるから それで漸く 呼吸の仕方を思い出すの 電話口の貴方の声は たっぷりの甘さを含んで 泣き声をあげようものなら 角砂糖があと3つ 極上の安堵が 何時までも心に巣食って 心根を腐らせてしまうから だからあんまり 手を伸ばしたくはないの 電話口の貴方の声は たっぷりの甘さを含んで 泣き声をあげようものなら 角砂糖があと3つ それは 特別な特別な 私の奥の手
聞かれたから答えただけで 会話が弾んだと言えるのかしら。 私は一つも問いを投げなかったのに。 引き止められたから留まっただけで その場を楽しんだと言えるのかしら。 私は否を唱えなかっただけなのに。 貴女の特別になりたいと なるにはどうすればいいと そう問うような方が 私の特別なんかになれるでしょうか。 初めに答えは全て差し上げましたのに。 悉く覆すような 与えられて胡座をかくような そんな貴方に 私は只々 微笑みを。 その意味すら悟れない貴方に 私との未来があり得ましょうか。
人混みに乗じて こっそり手を伸ばしたけれど 目の前の袖は掴めなかった。 いきなり振り向く貴方に慌てて あれ食べたいっ そう示した先は金魚掬いの屋台で。 火を噴くほど赤くなりながら 涙目で笑い転げる貴方に見惚れてた。
昼休み。 裏庭。 青空。 刷毛雲。 イヤホンの半分こ。 君のためのプレイリスト。 小指だけが触れる距離。 目を閉じた僕等。 完全な世界は、此処にある。
黄色と白に慣れなくて、黒い文字に慣れなくて、哀しみさえ湧いてくる。 けれど、時代は変わるから、仕方ないと思ってしまおう。 新しい部屋も愛せるように、哀しみには蓋をして。 笑顔で迎えられないことを、私らしさと許してください。 (元、晴日及び異星人です。名前を変えたかったけど、懐かしい人にもわかるように。初めましての人も馴染みの人も、よろしくお願いします)
慎ましさの皮下に強欲を携え、私は貴方を囲い込む。甘やかな香りと共に、ゆったりと優しく心地良いだけの愛を どうぞ。気付いた頃には雁字搦め。貴方は私の手中から出られない。檻の狭さは生涯、気取らせは致しませんけれど、ね? (ログイン出来なかったので昔の名前を引っ張り出して来ました。新機能を使いこなせる自信がありませんが、これからもどうぞ宜しく。)