オレンジ色の夕陽に向かって駆け抜けた あの毎日があたりまえすぎて 気づけなかった。 こんなに近くにあったのに。 そこにオレンジの実は生っていた。 立ち止まってかじってみたら どうしてだろう ちょっぴり胸に沁みたんだ。 気づけばまわりはもう、暗くなっていて、 空を見上げたら満天の星空。 流れ星が私の瞳に映った気がした。 シトラスが夜空にはじけて。
席が近くなっただけで嬉しくて、 彼に気づいてもらうためにわざと声大きくしちゃったりして、 後姿目で追いかけちゃったりして、 ほんの些細なことでも嬉しくて、 ほんの些細なことで落ち込んで、 好きだったはずなのに、自分の気持ちがわからなくて。 伝えられなかった想いはどこにいけばいいんだろう。 夜空を超えて君に届いたらいいのにな。