とげとげ
誰かの笑顔を守る代わりに、自分が傷付く。そんな選択肢を選んで、結局今怒りを覚えている自分は偽善者なんだろうか。だけどお前がわたしの口を塞いで逃げるまでは、確かにこれで良いと思ってたんだ。
時にはぶつかることも大事なんだろう。あぁ、使い方を間違えれば言葉は凶器だ。これを上手く扱える自信はない。それでも、わたしから言葉を奪ったことだけは許せないんだ。今までにないくらい、個人的な怒りだよ。
守ったものを守り抜くか、それとも自分の感情を押し通すか。どちらかひとつ。両方は……わたしにはできない。
どちらをとるべきなんだろう。