ごめんね
ごめんね、って言葉は、ちょっとずるい、と思う。
だってさ。腹の底から煮えくりかえるほど怒っててもさ、ごめんね、って言われちゃったら、いいよ、って言うしかないじゃん。
そのごめんねがたとえ嘘の言葉だったとしても、いいよ、って言うしかないじゃん。
いいよ、って言いたくなっちゃうじゃん。
本当なら、怒りたいよ。怒鳴りたいよ。思いっきり、ぶん殴ってやりたいよ。
この野郎って、ふざけんなって、いい加減にしろよって。
謝って欲しいと思ってた。
謝られたら、「そんなんで許すかよ馬鹿」って言ってやるはずだった。
でもいざごめんねって言われたら。
ごめんねって言われちゃったら。
ごめんね、はずるいよ。