お皿に移した瞬間に 崩れてしまった プッチンプリン ボクにはまだ早かったのかなぁ 大事にしたかった気持ちと かっこつけたがった気持ちとが お皿の真ん中でぐちゃぐちゃに混ざる そんなボクの腑抜けた顔を 残念顔のキミは画面越しに見つめてる
たくさんのたいせつをもらったのに 何もできなくて きみに届くような お返しの方法を教えてください
心音と重なるバスドラ 血流に乗って全身を駆け巡る ベースの重低音 指先に力を込める 苦手なBm7から始まるギター 前髪をかきあげ掻き鳴らす音に 声をのせて歌にする
留守番電話とお留守番 2列目の前から3番目 今日はその席は空白で 1日みんなと距離があく でも明日になればきっとそれは 一足飛びに追いつける 時間の差に仲の良さは 負けることを知らないのだ
いつもなんでもそつなくこなす あのこの胸を切って開いて なかを覗いて見てみると 仏頂面の心臓 爆発寸前
許容量の大きさを妥協好きと呼び 自分の要領の悪さに嫌気がさす テレビでは横領の報道 本人 曰く 「魔が差した」んだって 魔が差した 良い言葉だよなぁ 便利で使い勝手の 良い言葉 空回りを続けたせいでいつからか どっちが上かもわからなくなった ひねくれた頭とねじ曲がった天然パーマ 心と言葉が距離を置く
極彩色の夜に灰色人間は似合わない。 部屋の窓から顔を出して 夜風の生暖かさを頬に感じて イヤホンが流し込む 不倫を叩かれた某ミュージシャンの 嫌味な言葉を脳の直前で塞き止めて 妙に心地良いその音だけを 鼻息に混ぜて夜風にのせる 爆音に掻き消されたであろうその鼻唄を 頭の中でながし直す
どうしてそこにいるの? 人類なんか滅んだって構わない どうしてそこに立っているの? 僕らさえいれば構わない どうしてここに立っているの? 夢見心地でも構わない 滅亡前夜 どうして君らはそこにいるの?
羽振りよく傷つけるその身体 炙りだしたら 一体どれだけの傷が浮かび上がるのかな 怖いから あんまり火のそばには寄らないでよ 陽の光も届かない真夏の駐輪場で 僕は君と向かい合えない
例年通りの雨模様 探偵ごっこはおしまいにして はじける傘を買いに行こう 夏になったら明るすぎて 暗く見えるくらいの青の中 春の残りを探しに行こう