あなたがすきと 書いたルーズリーフの端っこが いつまでも残っていて 一千年後、教科書に載っていたら 可笑しいね きっとあなたもわたしも 生まれ変わり 知らないひとだということ だけどこの気持ちは ちゃんと存在していたこと いつだって恋はすぐそこだ
中途半端に開けたファスナーの間から見える あの娘との想い出 「今日は寒いから」と 上までしっかり閉めさせた 貴方はニッコリ笑って 「ありがとう」なんていうけれど 私はただ遠回しに「私だけ見て」と いっているだけなの
鏡の向こうの表情が、 果たして本当に自分のものなのかどうか 僕はまるで得心がいかずにいた。
勝手に自分で自分に値札貼り付けない方がいいよ そういうのは周りが勝手にやってくれるから 君はただ在る様に在ればいい
ワイシャツの一番上のボタン、 取れかかっているのが気になりました。 私しか気付いてないのかな? 私しか気付いてなければいいな 誰か教えてあげて私じゃ声にならないから あーあ 他の女子が教えちゃった 私が伝えられていたらあの娘みたいに 「ありがとう」って笑顔を見せて貰えたのかな それから何日かして彼は髪を少し短くした 今度は誰も気付いてない 彼も誰かに言わなさそう 私と彼と二人の秘密。
世界はこんなにも広くてこんなにも狭くて だんだん遠くなっていく心の中で どんどん強くなる明るさが 滲んでも消えない優しさが 僕の心を照らしている まだ消えない…振り返る…まだ消えない むしろ遠くなる度 強くなる 方角がわからなくても あの場所に 確かに光がある事を 知っているから また歩ける こんなにも こんなにも 強く前に進める
「おはよう」 そう静かに伝えて あなたの寝顔に口紅が残らない程度の軽い口づけ あなたは私に 「月に照らされた横顔がいいね」って 言ってくれたけど 私はあなたの朝の柔らかい光に包まれている寝顔 あなたみたいに好きよ
君はどうして泣いているの? どうして後ろばかり見ているの? 君の愛情はこんなにも前に進みたがっているのに
外れたイヤホンから わたしの生まれたずっと前に 切り取られた5分32秒が 2016年の夕暮れに 流れ込む、とくとくと。 染み込んで、栄養になればいい。 寝転んだ畳の目から芽が出たら 君に電話しようと 思った。
チカチカ光る街灯に 窗ろっこしい影を投げ 深い溜め息を捨てていく 月が陽射しに隠れる頃には 影も形を変えるだろう。