アルバム巡り
赤本を使うようになるのは
遠い遠い過去だと思ってた
遊んで転んだ時に塗る
アカチンと区別がつかない僕は
まだただの子供だった
気がつけばこの学び舎ではや7年
新しいランドセルを背負った君は
もう中学に慣れた頃なんだね
色んなことがあった
苦しくて死にたくなって
好きなものに出会って
理不尽な世の中で
縦横無尽に探した答えのない解
言葉を紡ぐのが難しくなって
あの空が綺麗だって涙を流せた
あの頃の僕はいない
だから古びた本の山から取り出した
懐かしいアルバムめくり
巡った月日を思い出す
欠けた記憶を呼び覚ます
日にはまだまだ至らないし
欠けた自分を呼び覚ます
事は怖くてできそうにないけど
何度も読み直して確信する
僕の心の在処は確かにここにあるって
死を選ばなくて良かったなあ
生きていて良かったなあ
僕は幸せ者だなあ
全ての人生の苦しみを賭けても
僕はまた僕に生まれ変わりたい
そう思い流した涙は飽和したとうめい色
そうこの学び舎で叫んだ日々