スーパーマンの幻影 いつかの雲の合間 目をこすればどぎつい夏の空 青い、青いだけの・・・ あの瞬間知りたがっていたことは辻褄合わせの雲の向こう 半分ジョークで、けれどもどこか本気で信じていた 失った?・・・いいや、はなから何ももっていやしなかった 新しい言葉ばかり覚えて 重たくなった僕の身体のうえを 音だけの旅客機がはるかに飛びさっていった
いならぶ雁首右みてならへ 1080iにて四方山話 大岡きどりの情緒酌量 私情が秤の皿にのる 分銅も足りぬが時間も足りぬ なみかぜたてねば障りなし オチをつければ落ち着ひて 半可通が大見得きつて 思考停止でござい
退屈な夕暮れ 薄暗い部屋の中で きみは笑った 笑った 笑った 食品サンプルみたいなトーンで ざらりとした 僕はほのかな後悔を 悟られぬように 笑みで弾いて 目をそらした 右脳の隙間からたたき売りの歌がはい出て うわっつらで愛をたたう まどの外で子供の泣き声 どこかでエンジンが唸り 生ぬるい風が頬をなでた こりないきみの目 虚空を泳いで 見つかりそうもない宝石を探している 「なにがおかしいの?」なんて いったらどんな顔をするだろう