雨に濡れぼそって 濃く立ち上る香りを嫌った幼い時の記憶を、 落ち葉を運ぶ緩やかな秋風とともに 後ろから走り去った爽やかに甘い香りで、 思い出させてくれ。金木犀。
今度、お伺いしようと思います。 ビスケットやチョコレートなど、お土産持っていきますね。 ニンゲン界では乾燥の候、 お体ご自愛ください。 むつかしい顔をしていた男は、この手紙を読んで すっかり苦笑いしてしまっていた。もうすぐ、 びー玉のように、哀愁漂う秋が転がり込んでくるらしい。 そう、人間ならざる彼が来るのだ。木を鮮やかに燃やしながら。
世界で一番普通の一日は ラジオを聴いて終わります この学校は、そういうところ
誰もいない暗闇で そっと手を挙げて そうして独り、声を上げれば それは誰のものでもない、 自分だけの宣言 挙げた手が、声が 細かく静かに震えても その言葉がある限り、 その手を下げない限り、 決して諦めてはいけません やり遂げるまで、止まらないで そうしてピースサインを、掲げてみせてよ
夏の日差しなんて見なかった 溶けるかきごおりなんて見なかった 空のコーラの缶なんて見なかった 真っ青な空と入道雲なんて見なかった 夜の屋台も見なかった 空の花火も見なかった 風鈴の音も、セミの声も聞かなかった テレビで騒いでいる台風も猛暑も やっぱりここまで来なかった 友達には一度だけ会ったが 朝顔にも、夕立にも、 結局君にも会えなかった これが夏。今年の、僕の。
「いつか」がつく文の八割は言い逃れだから。 あなたは、ついつい「いつか」と言って 誰かに、あるいは自分に言い逃れをしていませんか? 「いつか」という言葉は、いい言葉ではあります。 だからこそ、言い逃れに使いたくなる。 目標を定めるときは必ず、「いつやるのか」を きっちり示しましょう。 そうすることで、夢はぐっと近寄ってくるはずです。
いくら氷を入れても冷めない感情が 「ああ、感情が溢れそうだ、 小さな心が割れそうだ」 もう爆発寸前 心の蓋を必死に抑え込んでいたんだ 意味なんてない だからその歌が 蓋をぶっ壊して 感情の激流は 喉を焼き、口から吐き出し 少し零れて目から流れた 盛大に咳き込み、目は真っ赤に腫れた 本当に、最高のロックだよ
手に持ってるものを放り投げた。 一気に軽くなる体。 放り投げられたのは、自分だった。
冷え切ったカーテンから目を覗かせれば、 熱が息吹く夏の空が眩しく横たわっている。 サイダーでも買ってこい、というように。 お前のせいで、ぬるくなってしまうよ。 夏は、それだからいいんじゃあねえかと笑った。 汗を浮かべるのが夏らしいや、呵々大笑は入道雲に消えた。
最強に強いヒーローじゃなくて、 最高に不様な負け犬のなり方を 模索している。 そっちの方がよっぽどクールだ。